ベトナム企業はEU市場へ持続的に輸出できるため、グリーン生産、高水準の技術の導入、グローバル市場の持続可能なサプラインチェーンへの参入を推進する必要があります。

EUは元々環境に関する高い基準を設定してきました。しかし、2050年までの気候中立（実質排出ゼロ）の実現を目指す「欧州グリーンディール」戦略の実施を目指し、2030年までに1990年と比べて、温室効果ガスの排出量を55％以上削減するという目標を設定しています。そのため、その基準がより厳しくなっています。EU市場の要求に応えるため、ベトナム企業にとってこれは大きな試練となっています。商工省多国間貿易政策局のゴー・チュン・カイン副局長は次のように語りました。

（テープ） 

「私たちは輸入品に対するEUの規則に配慮する必要があります。現在、EU市場は我々が製品をどのように生産するか？生産活動が環境に悪影響を与えるか、労働者保護に対する政策はどうか？などにより深く配慮しています。そのため、ベトナムはこの側面にも配慮しなければなりません」

EUが適用しているグリーン基準、いわゆる、持続可能な基準は農産物、木工製品、繊維製品などベトナムの主要な農産物をふくめ、すべての品目を対象にしています。そのため、ベトナムの多くの企業と品目はこの基準の適用対象となりました。ベトナム商工連盟傘下のWTOと国際社会への統合センターのグエン・テイ・トゥ・チャンセンター長は次のように語りました。

（テープ） 

「EUのグリーンへの転換工程が段階的に実施されていることから、EUの企業とその相手、ベトナムの輸出入業者をふくめEUの供給者が徐々に適合できるようになります。EUのグリーンへの転換が具体的な要求で示されています。実際、ベトナムの多くの部門はこれらの要求を実現しています。ベトナム企業はEUの要求に注意すれば、実現できます」

現在、ベトナムの多くの業種は持続可能な開発に関するEUの基準を満たすため環境保護と持続可能な開発に配慮する生産モデルの展開、デジタルトランスフォーメーションの推進、先進的技術の導入などに力を入れています。