ブ・バ・フー局長(写真:tapchicongthuong.vn) |
輸出の増加傾向を維持するために、商工省はFTA=自由貿易協定の締結、電子商取引、高度技術製品の輸出を強化しています。
年初からの7か月間で、輸出累計総額はおよそ2620億米ドルに上り、前年同期と比べ14%増となっています。7月分の輸出額が416億米ドル以上に上り、過去最高となっています。生産と輸出活動が回復しているため、企業は輸出受注を満たすため、原材料の輸入を強化しています。この7か月間の貿易収支は、約100億米ドルの黒字と見込まれています。
成長の勢いをさらに促進するため、商工省は水産物や繊維・縫製、履物などの主要な製品の輸出促進に加え、半導体技術や人工知能、自動化、機械、部品、再生可能エネルギーなどの分野におけるハイテク製品の輸出促進を強化しています。
農産物について、ベトナムはOCOP=一村一品製品の輸出市場の開拓を積極的に進めています。ベトナム商工省所属貿易振興局のブ・バ・フー局長は、次のように語りました。
(テープ)
「これまで、商工省は企業やOCOP製品の生産業者が電子商取引に参加できるよう支援を行ってきました。具体的には、研修コースの開催や、電子商取引の利点についての広報・啓発活動などを通じて支援を行っています。商工局や関連各機関は、OCOP製品の生産業者をはじめとするベトナム企業がより積極的に電子商取引に参加できるよう、好ましい条件を最大限に提示する必要があります」
また、企業は輸出受注の数を増加するため、産業製品やハイテク機械の研究開発を積極的に進めています。中東やアフリカなどの市場への輸出の潜在力が依然として大きいであると評価されています。これに関し、商工省 輸出入局のチャン・タイン・ハイ副局長は、次のように述べています。
(テープ)
「より多くのFTA=自由貿易協定の交渉を積極的に進めることで、市場の拡大や商品の輸出のための機会をより多く切り拓くことが狙いです。特に、具体的なブランドに対する貿易振興活動を強化していく必要があります」
ベトナムの輸出企業は、ハラール市場やサウジアラビア、エジプト、ブラジル、北アフリカ市場などの新興市場向けの輸出製品に対して、商工省がより多くの貿易促進プログラムを直接実施することを期待しています。これにより、輸出競争力を高める機会づくり、持続可能な成長目標の達成において企業を支援することができるとしています。