ベトナム祖国戦線第10回全国代表者大会の開幕式

世界と地域の情勢が急速かつ複雑に変化し、多くの困難や課題がある中、ベトナムはベトナム共産党第13回党大会の決議実施の3分の2の道のりを歩んできました。多くの任務が課せられており、全党、全軍、全国民の並外れた努力と奮闘、そして民族の団結と協力が求められています。

人民の役割に対する党の特別な関心

ベトナム祖国戦線は、大衆の力を結集する重要な役割を担っています。生前、ホーチミン主席は「民族の大団結は革命の成功を決定づける戦略的意義を持つ」と常に強調していました。

ベトナム統一民族戦線の前身である反帝同盟会の設立から90年以上の歴史の中で、ベトナム祖国戦線は民族の大団結に大きく貢献し、ベトナム革命の勝利を支え、歴史に新たな金字塔を打ち立てる一助となりました。

2013年、人民の利益を代表するというベトナム祖国戦線の役割が初めて憲法に明記されました。また、戦線の監視・批判の役割も規定されました。これは民主主義実現への新たな進展であり、ベトナム祖国戦線の役割と地位を適切に位置づけ、国民のコンセンサスを強化して国の発展を促すことを目的としています。

2023年には、党政治局がベトナム祖国戦線内の党委員会を党書記局直属から政治局直属に格上げする歴史的な決定を下しました。これにより、ベトナム祖国戦線の役割と使命が新たな次元に引き上げられました。

同年、党中央執行委員会は決議43号を発表し、民族の大団結の伝統と力を引き続き発揮し、国の繁栄と国民の幸福を追求することを呼びかけました。ベトナム祖国戦線と各政治社会組織が中心となり、広く国民を結集し、強大な国家建設と豊かで幸せな生活の実現を目指すとしています。

ベトナム祖国戦線のフイン・ダム元議長は次のように述べています。

（テープ）

「ベトナム共産党は当初から、革命の成功には全民族の力を信じ、頼り、発揮することが不可欠であり、人民を根本とすべきだと定めました。この考えは継承され、発展し、より完全なものになっています。大団結こそがベトナム革命の持続的な勝利を決定づける要因です」

飛躍の時代における団結の推進

ベトナムは1945年の独立と自由の獲得から、その後の刷新と発展の時代を経て、多くの輝かしい成果を上げてきました。刷新から約40年を経た今日、ベトナムは世界のGDP規模トップ40の1つ、世界のトップ20の対外貿易市場の1つとなり、（HDI）人間開発指数やイノベーションの分野で同レベルの国々の中でトップに立っています。

これらの成果は、ベトナムが新たな時代、民族の飛躍の時代に入るための強固な基盤となっています。

2021年の第13回党大会では、2045年までにベトナムを高所得の先進国にするという目標が設定されました。この目標達成のためには、党と国民全体の努力と行動が不可欠です。トー・ラム氏が書記長・国家主席に選出された直後の記者会見で次のように述べました。

（テープ）

「祖国の建設と防衛において全民族の大団結の力を発揮します。『人民は根本』『人民は刷新の主体であり中心である』という立場を堅持します。すべての国民が刷新と発展の成果を享受し、安全で安心な環境で幸せに暮らせるようにし、誰一人も取り残されないようにします」

ベトナム祖国戦線第10回全国代表者大会では、同胞に対し、自立、自強、創造の精神を高め、『豊かな民、強靭な国、民主的で公平で文明的な社会』という共通の目標に向かって進むよう呼びかけるメッセージを送ります。大団結の力を発揮することで、ベトナムは民族の飛躍の時代へと着実に歩みを進めることでしょう。