安定的に発展しているベトナム経済

Chia sẻ
(VOVWORLD) -先週、ハノイでADB=アジア開発銀行が「アジア開発見通し(ADO)」報告書を発表し、その中で、世界経済が多くの困難に直面しているが、ベトナム経済の成長率が今年6.0%、来年は6.2%に達する見通しを明らかにしました。

ADBベトナム事務所のシャンタヌ・チャクラボルティ所長によりますと、2024年には、サービス業や輸出加工業など幅広い分野の回復により、ベトナムは経済成長を維持できるようになるということです。これらはベトナム経済にとって極めて重要な部門です。農業生産の安定も加わり、活発な外国直接投資と、国外在留ベトナム人からの送金もベトナム経済の基盤となっています。

さらに、貿易黒字の継続、内需の回復、相当規模の公共投資による財政出動が現時点の成長牽引力になります。今年の第一四半期に、ベトナムの経済成長率が5.7%に達し、昨年同期と比べて3.4%増となりました。ADBベトナム事務所のエコノミスト、グエン・バ・フン氏は次のように語りました。

(テープ)

「2024年に、政府が実施する金融政策は経済成長に非常に重要な意義があります。その中で、公共投資が短期的だけでなく、長期的にも経済成長の強化にプラス影響を与えます」

また、フン氏は経済成長を加速させるための政府の努力を高く評価したほか、今年中に、公共投資額の95%が実施されるという目標を遂行するよう提案しました。

そのほか、フン氏によりますと、ベトナムのインフレ率は今年と来年に4%前後で安定した水準を予想するとともに、ベトナム経済の全体的な見通しについて、「楽観的でありながら慎重でもある」と語りました。楽観的な材料として、2024年と2025年の着実な景気回復、金融・財政両面からの政策支援があげられます。一方で、世界経済の影響、地政学リスク、国内の課題、気候変動など、成長を脅かすリスク要因にも目を光らせる必要があるとしています。


ご感想