ベトナムは、2024年10月5日に始まった450日間の「同胞に温かい家を」という運動の開始から10か月余りで、全国の仮設住宅・老朽住宅の撤去をほぼ完了しました。この成果は、政治体制と国民の総力を結集した取り組みであり、社会保障政策の人間性を示すとともに、国民の団結の信念と力を強めるものです。
このプログラムは「党の意志と民意」が結晶した事業であり、柔軟かつ公開性・透明性を重視した方法で進められました。すべての国民に安全な住まいを提供することを目標に据えています。
「同胞に温かい家を」
2024年4月13日、ファム・ミン・チン首相は2025年までに「仮設住宅・老朽住宅の撤去」運動を発動し、「持てる人は物を、力のある人は労力を、資産のある人は資産を」という呼びかけを行いました。この呼びかけはすぐに全国に広がり、「貧しい人々のために」や「同胞のために温かい家を」といった大きな運動となりました。
ファム・ミン・チン首相(写真:VGP/Nhật Bắc) |
国防省、公安省、祖国戦線、銀行業界などが先駆けとなり、地方行政府を支援しました。労働奉仕や資材輸送、資源の社会化、供給業者との協力によるコスト削減など、実践的な解決策が数多く展開されました。
公安省のファム・テ・トゥン副大臣(写真:VGP/Nhật Bắc) |
公安省のファム・テ・トゥン副大臣は次のように述べました。
(テープ)
「人民公安部隊全体で迅速に取り組み、総予算は7480億ドンを超え、目標の106%を達成しました。将兵は2日分の給与を寄付し、資材企業や請負業者と連携してコスト削減や原価での供給を行いました。その結果、多くの住宅がより堅固で快適に建設されました」
民族宗教大臣であり、仮設住宅・老朽住宅の撤去プログラム中央指導委員会のダオ・ゴック・ズン副委員長(写真:VGP) |
社会全体の協力により、この目標は予定より早く達成されました。民族宗教大臣であり、仮設住宅・老朽住宅の撤去プログラム中央指導委員会のダオ・ゴック・ズン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「全国で33万4234戸の仮設住宅・老朽住宅が撤去され、約5兆ドンの資金、270万労働日、45万4000人以上が動員されました。この成果は、国民の住まい確保に対する党と国家の特別な関心、そして社会政策の優位性を示しています」
信頼を築き、希望を灯す
このプログラムは、堅固な住まいを築くだけでなく、人々の自立への意欲を喚起し、安心して生産活動に従事できる環境を整えることに繋がりました。住民の声です。
(テープ)
「党と国家に感謝します。新しい家を建ててもらい、安心して生産に励むことができます」
「祖国戦線の支援で、山間地の私たちは粗末な小屋から解放され、新しい家を得ることができました。大変嬉しいです」
この成功は、党中央委員会の決議第42号の精神に基づき、仮設住宅・老朽住宅の完全撤廃と多次元的貧困削減を進める重要な一歩です。2030年までに、貧困層・準貧困層や自然災害・気候変動の影響を受けた人々の住居問題を解決することを目指します。
国防省のグエン・クアン・ゴック副大臣(写真:VGP/Nhật Bắc) |
国防省のグエン・クアン・ゴック副大臣は次のように強調しました。
(テープ)
「仮設住宅・老朽住宅の撤去は、単に新しい家を建てることにとどまらず、信頼を築き、希望を灯すことです。全軍がこれを通常の任務と捉え、地方と協力し、国民への確固たる支えを築いていきます」
この事業は、8月革命と9月2日のベトナム建国80周年記念日に合わせて完成し、国民の団結の力と社会の責任を改めて示しました。「誰一人取り残さない」という理念の下、相互扶助と共生の精神を広げ、持続可能な発展と国民の幸福に向けた確かな基盤を築くものです。