会議の様子(写真:Trung Do) |
2日間にわたり行なわれたこの会議には、国内外の学者や専門家らのほか、ベトナムに駐在する各国の外交官など合わせて500人以上が参加しました。今回の会議はアメリカと中国との競争が激しくなり、ベトナム東部海域を含め、アジア太平洋地域に大きな影響を与えるなど世界の政治情勢が新たな変化を見せている背景の中で行われ、特別な意義を持っています。
大国の目で見たベトナム東部海域
近年、アメリカと中国との戦略的競争が財政、経済、政治から科学技術まで多くの分野で行われ、世界秩序にマイナス影響を与えています。その背景の中で、ベトナム東部海域がアメリカと中国とのホットスポットになるのは驚くものではありません。
軍事、経済が急速に発展している中国はベトナム東部海域を自国の力を表す海域と見なし、この海域の独占を中国が新たな時代における世界第一の大国としての地位を確立するための最初の一歩としています。
また、長年来、中国はベトナム東部海域の制圧を中国の重要な利益を維持する戦略の一部としました。アメリカのトランプ政権で、この認識が日増しに向上され、「自由で開かれたインド太平洋」構想の一部となってきました。このように、アメリカと中国はこの海域に関する問題で利益面での対立が発生し、その対立が時間とともに深まっています。
ベトナム東部海域の平和、協力に貢献する国際会議
ベトナムが提唱したベトナム東部海域に関する国際会議はこの海域で発生している緊張情勢を解決するための方策を見出すためのものとなり、この海域の平和、協力に貢献するとされています。
今回の会議は1982年の国連海洋法条約を始め、ベトナム東部海域に関する現行の法的枠組みを重視することで一致を達成しました。専門家らはこの条約が関係各国がこの海域で発生している紛争を解決するための基礎であるとしていると共にこの条約を効果的に履行するため、力を合わせるよう呼びかけています。
ベトナム東部海域での情勢が複雑に推移している背景の中で、ベトナム東部海域に関する国際会議はこの海域での協力と発展に関する有力的なフォーラムであり、この海域での平和、協力に貢献することが期待されています。