2025年から2030年の任期を担うこの大会は、国家発展の新たな段階に向け、全面的な改革と行動の決意を示す重要な節目となりました。
2020年から2025年の任期において、政府党委員会は3つの戦略的な突破口、6つの重点課題、12の主要方策を総合的に実施し、経済社会の各分野で顕著な成果を収めました。
「国民のための政府」構築の歴史的節目
今任期で、政府党委員会の指導により、経済成長は引き続き高水準を維持し、GDP=国内総生産は2020年の約3460億ドルから2025年には約5100億ドルへ拡大し、世界第32位に位置しています。1人当たりGDPは約5000ドル、インフレ率はおよそ4%に抑えられ、貿易は引き続き輸出超過を維持しています。
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政府党委員会の委員長を努めるファム・ミン・チン首相は、「投資とインフラ整備が大きく前進し、総投資額はGDPの約33%に達した」と明らかにしました。また、公共投資は前期と比べ、55%増加し、年末までに3200キロを超える高速道路と1700キロの沿岸道路が完成する予定です。主要空港の拡張やロンタイン国際空港の第一期工事も順調に進んでいます。
行政改革も大きく進展し、8つの省庁・機関の統合、約14万5000人の人員削減により、年間39兆ドンの経費を削減しました。地方行政の二層制モデルも着実に効果を上げています。
社会保障の分野では、貧困率が2021年の4.1%から2025年には1.3%へと低下し、33万軒を超える仮設住宅が撤去され、社会住宅63万軒が建設されました。医療保険の加入率は95%を超え、国民の幸福度は37ランク上がり、世界46位へと上昇しています。教育改革も進み、2025〜2026年度から幼児教育と義務教育の授業料が免除・支援され、半導体・AI=人工知能分野で10万人の技術者育成を目指しています。
チン首相はまた、「政府は新たな課題にも柔軟に対応し、特に新型コロナウイルス感染症では、状況を転換させる決断を果たした」と述べ、危機対応力と政策実行力の両面で成果を強調しました。
任期後半では、党と国家の歴史的な決定を支えるため、組織の簡素化と行政モデル改革を推進し、重要分野の発展を支える政策を実現しました。
(テープ)
「わが国は、あらゆる分野で重要かつ包括的な成果を収め、改革と刷新の原動力を生み出し、持続的発展の勢いを確立しました。社会全体に活力をもたらし、国民の党への信頼をいっそう強固なものにしたと言えるでしょう」
加速と突破に向け、あらゆる力を結集
新任期を迎えるにあたり、チン首相は、「政府党委員会は、国家と民族の利益のために、先頭に立ち、果敢に行動し、責任を負う存在でなければならない」と強調しました。
(テープ)
「今回の政府党委員会代表大会は、『団結・規律―民主・刷新―突破・発展―人民に近く、人民のために』という行動方針を打ち出しました。『団結・規律』は基盤、『民主・刷新』は方法、『突破・発展』は目標、『人民に近く、人民のために』は根本思想です。党が指導し、政府が一体となり、国会が共に歩み、国民が支持し、友好国が助けてくれるなら、議論ではなく実行あるのみです」
新しい任期においては、3つの戦略的な突破口が重点として掲げられました。第一に、現代的で統合的な制度の整備。第二に、科学技術、イノベーション、デジタルトランスフォーメーションを原動力とし、グリーン経済・循環経済を推進すること。第三に、交通、エネルギー、デジタル、社会インフラの整備を進め、2030年までに5000キロの高速道路完成を目指します。
2030年までの目標として、GDP成長率10%以上、1人当たりGDP8500ドルを掲げ、ベトナムを現代的な工業を有する上位中所得国とし、GDP規模で世界上位30か国入りを掲げています。
政府党委員会は、先駆者としてベトナム共産党第14回大会の決議を実行し、志を行動に、決意を成果に変え、国民に豊かさと幸福をもたらす政府の実現を誓いました。