革命事業に参加してから55年間にわたり、チョン書記長は党中央委員会とともに精錬で強靭な党建設、人民の人民による人民のための社会主義法治国家の建設、ドイモイ（刷新）事業を指導し、ドイモイ路線の完備に全力を尽くしてきました。

グエン・フー・チョン書記長（写真：baochinhphu.vn）

 

思想活動と汚職防止対策における貢献

生前、チョン書記長は党の思想活動に深い関心を寄せてきました。どんな状況においても、共産主義者の資質を示し、党と祖国、国民に忠誠を誓い、マルクス・レーニン主義、ホーチミン思想、および党の目標を堅持し、党員としての純粋で先駆的、模範的、謙虚、素朴、そして人民に近いという革命的道徳を維持しています。

まず初めにチョン書記長は理論家です。生前、チョン書記長は価値がある多くの政治理論作品を執筆しました。これらの作品の中で、チョン書記長はドイモイ事業の実践を総括した上で、ドイモイ路線に関する理論を発表しました。

これらの作品の一例として挙げられるのは「ベトナムにおける社会主義と社会主義への道に関するいくつかの理論的および実践的な問題」や「課題をチャンスに変え、国の急速かつ持続可能な発展のため突破口を生み出す決意を固める」、「清潔で強力な党と政治制度を構築し、第13回党大会決議の履行に貢献する」、「民族色豊かで、先進的なベトナム文化の構築と発展」などです。記者ハーダン氏は次のように語りました。

（テープ）

「グエン・フー・チョン書記長は、ホー・チ・ミンの思想に従って、マルクス・レーニン主義とベトナム社会主義の理論を巧みに組み合わせた指導者の一人です。その過程において、チョン書記長は理論と実践を密接に結び付け、常に実践を真実の基準として捉えました」

中央内政委員会のフアン・ディン・チャク委員長 （写真：TTXVN）

チョン書記長をはじめ、ベトナム共産党の指導のもと実施されていた汚職との戦いは、これまで多くの重要な成果を収めました。ベトナムの汚職撲滅キャンペーンには、禁止区域や例外がありません。中央内政委員会のフアン・ディン・チャク委員長は次のように語りました。

（テープ）

「生前、チョン書記長は、自分の同志や党の幹部を処分する時、いつも“心が非常に痛い”と言いましたが、党の規律や、法の支配という精神、および国と政府の威信、人民の願望を尊重するため、行わなければならないと繰り返し述べました。ベトナムでの汚職防止対策は、最近ほど断固として、効果的に実施されたことはなかったと言えます。汚職防止対策指導委員会委員長として務めたチョン書記長の模範性、かつ、強い決意は汚職防止対策に大きな動機づけとなりました。これが最近、ベトナムが汚職との戦いで多くの成功が収めた主な要因となっています」

外交と民族大団結強化に対する貢献

ブイ・タイン・ソン外相（写真：vov.vn）

チョン書記長率いるベトナム共産党の指導部は、新しい時代におけるホーチミン主席の外交芸術を創造的に活用して、ベトナムの外交を「竹のような外交」にするため指導しました。これは柔らかく、賢く、人間的ですが、試練を屈することなく柔軟で、創造的な外交です。ブイ・タイン・ソン外相は次のように語りました。

（テープ）

「チョン書記長はドイモイ（刷新）事業におけるベトナムの外交路線の建設と実施に尽力してきました。チョン書記長はベトナムと世界各国との外交活動の拡大に貢献し、国の建設防衛事業と国際社会におけるベトナムの地位向上に好ましい条件を提示してきました」

民族大団結の構築に関して、チョン書記長は常に党員と人民に対し、「世界では人々の団結力ほど強いものはない」というホーチミン主席の言葉を忘れないよう」訴えました。そのほか、チョン書記長は自分が執筆した記事や講演の中でも常に「人民はドイモイ事業や国の建設、防衛事業の中心でありながら主体でもある。党と国家のすべての政策は人民の利益と願望から発せられなければならない。団結の強化は、党、政府、ベトナム祖国戦線の中心的な任務である」と強調しました。ベトナム祖国戦線中央委員会のドゥ・バン・チエン会長は次のように語りました。

（テープ）

「チョン書記長は中部高原地帯テイグエン地方や西南部など全国の各地方を訪れた際、いつも少数民族の人々や各宗教の教徒などに温かい気持ちを与えました。民族活動に関する党と政府のこれまでの主張を実施して、政治局は少数民族居住地や山岳地帯に居住している人々が直面している困難を解決するため、個別の支援政策を実施しています」

グエン・フー・チョン書記長は他界しましたが、戦略的思考を持ちながら、親密で思いやりのある指導者としてベトナム国民の記憶に残ることでしょう。