ベトナムの伝統的版画の展示会を楽しんでいるスアン国家副主席と在ベトナム各国の女性大使ら

男女平等 人間の基本的な権利のひとつ

男女平等は基本的人権であるだけでなく、国の持続可能な発展においても重要な役割を果たします。ベトナムは、明確で一貫した実践的な戦略に基づいて男女平等と女性の地位向上を推進する強い決意を示しています。ベトナム共産党は、その創立以来、男女平等がベトナム革命の10の必須課題の一つであることを明確に指摘してきました。

この路線に基づいて、ベトナムは女性の権利を確保し、男女平等と女性の地位向上を促進するための政策を継続的に実施しています。ベトナムは、男女平等を促進するための包括的かつ完全な法的枠組みを持つ国の一つです。ベトナム憲法は、「男性と女性はあらゆる面で平等である。国は、男女平等を確保する政策を実施する」と明記しています。男女平等法、結婚家族法、家庭内暴力防止法など、憲法を具体化する法律文書も整備されました。また、ベトナムは、女性の権利と男女平等の促進に関する多くの国際条約などに署名しています。

実際、ベトナム社会のあらゆる面で、女性は大きな役割を果たしています。政治面では、省レベルの党執行委員会の女性委員の全国平均割合は16％です。今期国会の女性議員の割合は30.26%で、前期と比べ3.54%増加しました。また、2021年～2026年期の省レベルの人民評議会の女性議員は29％で、前期より2.5％高くなっています。

経済面において、ベトナム女性の立場と役割がますます高まっています。米クレジットカード大手のマスターカードの2021年の女性起業家指数調査によりますと、ベトナムの女性が経営する企業の数は26.5%で、指導的役割にある女性の数という点で調査対象となった58カ国中で9位にランクされています。

社会面では、女性の教育へのアクセス、妊産婦の健康の改善、労働力への女性の参加、男女平等のための法的および制度的枠組みの強化が最も注目されている点です。

国際社会から好評得る

ベトナムは、男女平等と女性の地位向上というミレニアム目標を最も早く達成した国の一つです。現在、ベトナムは男女平等の促進および女性と少女のエンパワーメントに関する目標を含む「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の実施に取り組んでいます。

ユニセフ国連児童基金ベトナム事務所のジェスパー・モーチ所長は、「ベトナムは、女子と男子をはじめ女性と男性に保健と教育サービスを提供することにより、男女平等の指標においてアジア太平洋地域をリードしている。女子と男子の就学率の差は非常に小さい」とコメントしました。

一方、世界経済フォーラムが発行した2023年の世界男女格差報告書によりますと、ベトナムは、経済、教育、健康、政治を含む4つの主要な側面においても男女平等の進歩指数が最も早い国の一つであるとしています。

オランディナ大使

ベトナムにおける男女平等について、在ベトナム東ティモール大使館のマリア・オランディナ大使は次のように述べました。

（テープ）

「私はベトナムを男女平等実現における典型的な例として高く評価しています。また、ベトナムは、男女平等の実現と女性と若者のエンパワーメントにおいて優れた成果を上げている10カ国の一つでもあります。最近、私たちと協力して男女平等の推進を目指す活動を行ってくれたベトナム女性に感謝したいと思います」

世界各国の男女格差について数値化した2023年のジェンダーギャップ指数ランキングでは、ベトナムは146カ国の中で72位、2022年と比べて11ランク上昇しました。このランクは、ベトナムにおける男女平等の確保と促進における顕著な成果の明らかな証拠であるといえるでしょう。