去る7月末、情報通信省は2023年の「メイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品」賞を発表しました。この賞は、ベトナムの優れたデジタルテクノロジー製品を顕彰するため、ベトナム情報通信省により、毎年、ベトナムのデジタル・テクノロジー企業を対象に授与されるものです。

また、「メイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品」賞は、ベトナムのデジタル・テクノロジー企業の開発促進に関する政府の指示を展開するための具体的な活動でもあります。

今年の賞は、ベトナムの繁栄に貢献してきた優れたデジタル・テクノロジー製品に授与されるほか、外国でも適用され、人類の開発に貢献してきたベトナム産のデジタル・テクノロジー製品、サービス、ソリューションを顕彰することになります。

賞実行委員会副委員長兼情報通信次官のグエン・フィ・ズン氏

賞実行委員会副委員長兼情報通信次官のグエン・フィ・ズン氏は、「今年、情報通信省は、2023年を国家デジタルデータ年、適切な結果を成し遂げる年、デジタル・テクノロジー企業を外国に進出させる年として位置付けている」と明らかにし、次のように述べています。

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「ベトナムのデジタル・テクノロジー企業コミュニティに対し、この賞受賞のために積極的に参加するよう呼びかけます。これを通じて、情報通信省は、国内外におけるベトナム人の誇りとなる最優秀なメイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品を模索することができ、それらを顕彰します」

2019年にはじめて行われた「メイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品」賞が授与されるのは今年で4回目となります。これまでに、複数の有意義な製品に対してこの賞が授与されました。例えば、MISA社の財務管理プラットフォーム、クラウド・コンピューティング・プラットフォームFPTクラウド、IoT Platform デジタル・テクノロジー・プラットフォーム、デジタル変換プラットフォーム「Base.vn」などです。VCCIベトナム商工連盟の統計によりますと、2020年以降、約3割のメイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品が生活に適用され、普及したそうです。

VCCIのホアン・クアン・フォン副会頭は次のように述べています。

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「この賞に参加し、受賞した個人、機関、企業の創意工夫を凝らした製品を高く評価します。これらの製品は、既に生活に広く活用され、ベトナムにおけるデジタルトランスフォーメーション事業に役立っており、デジタル・ガバメント、デジタル経済、デジタル社会にも導入されてきました。私たちは、国内外の顧客や、国際組織と接触する度に、これらの製品を紹介しました。そして、これらの製品は利用者から好評を得ています。VCCIは企業とともに歩み、メイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品のＰＲ、商品化を行うことを約束します」

「メイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品」賞は、ベトナムのデジタル・テクノロジー企業に刺激を与えました。受賞により、これらの企業は国内の確固たる地位を維持するだけでなく、外国にも進出するようになりました。

FPTスマートクラウド社のレ・ホン・ビエット総裁(Hoàng Hà/vietnamnet.vn撮影)

2022年の「デジタル経済のための優れたデジタル製品」部門で金賞を受賞したFPTスマートクラウド社のレ・ホン・ビエット総裁は次のように述べています。

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「この賞は当社のテクノロジーチームに大きな精神的意義をもたらしました。自分の努力が認められ、称賛され、広められたからです。受賞した後、FPTスマートクラウドの製品は3桁レベルにまで連続的に成長しました。以前なら、情報技術製品について言えば、すぐに外国製品の名が出されていましたが、現在では、当社の多くの顧客は、ベトナム製品を支持するようになりました。そのほか、『メイク・イン・ベトナム』はブランド化し、その影響力はますます強まってきています」

FPTスマートクラウドのみならず、これまでに「メイク・イン・ベトナム・デジタル・テクノロジー製品」賞を受賞したデジタル・テクノロジー企業は、受賞後も著しい発展を遂げています。例えば、Rynan テクノロジー株式会社は、農業と漁業の開発に応用されるデジタル製品で2022年に金賞を受賞しました。それ以降、同社の金賞を受賞した製品は南部メコンデルタ地域の13の省で使用されるようになっただけでなく、日本の市場にも進出を果たしています。

受賞したデジタル・テクノロジー企業の成功と著しい発展は、ベトナムの情報技術企業に大きな影響をもたらしてきました。ますます多くのベトナム企業が、確固たる地位を確立し、自信を持って海外に進出し、世界の情報技術マップに名を馳せるはずです。