南部ビンズオン省は、長年培われた文化や歴史のほか、有名な伝統手工業、例えば、陶磁器生産や、漆、木彫り、籐・竹細工などで知られています。近年、これらの手工業工房は、伝統工芸の保存と発展、および地元の経済発展を目指して、デザイン刷新、デジタル技術の導入を主体的に行うと共に、工房の体験ツアーを提供しています。
ビンズオン陶磁器協会のリー・ゴック・バック会長は次のように語っています。
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「ビンズオン省にある全ての陶磁器工房は、国内市場の需要のために、デザイン、釉薬の革新に注力しています。今年、国内向けの陶磁器製品の売れ行きは好調であることを期待しています。なぜなら、多くのレストランや、お店などは陶磁器が好まれているからです」
一方、タンウエン町タンフォックカイン区にあるタンロック籐・竹細工有限会社は、ソーシャルネットワークや、電子商取引サイトなどを利用して、商品を紹介したことにより、消費量が多くなっています。同社のグエン・タイン・ラップ副社長は、「価格、デザイン、品質などはすべて、オンライン販売を通じて具体的に相談している」と明らかにし、次のように述べています。
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「電子商取引サイトなどによる販売量は安定しています。現在、当社の籐・竹細工製品は日本、オーストラリア、および欧州諸国に輸出されています。これらの製品は環境に優しいという特徴で愛用されています」
ビンズオン省の行政当局は、伝統工芸村の保存、発展、および環境汚染の防止対策を目指して、様々な方策を講じています。例えば、資金不足の工房に融資を行ったり、労働者の育成を実施したり、居住地に点在している陶磁器工房を別の場所に移転するなどです。特に、伝統工芸の保存と持続可能な開発、観光活動を同時に行うことです。これは、市場の拡大、生産の促進、伝統文化の保存と発揮などに貢献する正しい方策であると評価されています。
これまでに、ビンズオン省は、「トゥーザウモット市にあるトゥオンビンヒエップ漆村の保存と発展」という草案を立案しました。これに基づき、約54000平方メートルの敷地に漆村が建設されることになります。
デイン・コン・ティエウ職人は次のように明らかにしました。
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「私は、散在する漆工房を一カ所に移転したいと思っています。そうすれば、行政当局は伝統工芸村体験ツアーを開発してくれるでしょう。多くの観光客が訪れると、製品も大量に消費されるでしょう」
他方、2025年までのビンズオン省観光開発草案、および2030年までの方針によりますと、ビンズオン省人民委員会は、国内外の観光客を誘致するためには、伝統手工業村への体験ツアーを開発する方針です。これに基づき、ビンズオン省文化スポーツ観光局の委託を受け、観光振興センターは、伝統工芸村の広報、ＰＲ活動や、伝統工芸村の体験ツアーを行うほか、国内外の貿易振興見本市に参加してきました。ビンズオン省文化スポーツ観光局のグエン・タイン・フォン副局長は次のように明らかにしました。
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「私たちは、農業農村開発局に対し、基準を満たした製品をOCOP一村一品製品と認定するよう提案しています。同時に、貿易振興見本市や、観光・旅行情報サイトなどを通して伝統製品をPRしています。ビンズオン省の伝統製品が国内外の観光客に広く紹介されるよう期待しています」
市場の需要に主体的に対応するとともに、地元の経済・観光活動に関連した適切な支援方策により、ビンズオン省における9種類の職業に従事する32箇所の伝統工芸村が保存・発展され、地元の社会経済開発の推進に貢献するはずです。