ベトナムでは、バナナの木は、年間を通して栽培される植物です。中部クアンナム省に住む多くの家庭はバナナの栽培を行うことにより、貧困な状態を乗り越えられるようになっています。現在、クアンナム省の山間部にあるドンザン、ナムザン、テイザンなどの各県に住む少数民族コ・トゥ族の家庭が主にバナナの栽培をしています。ドンザン県人民委員会のド・ヒュウ・トゥン副委員長は次のように明らかにしました。
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「ドンザン県に住む多くの農家は、バナナの栽培に励んでいます。現地の行政当局は、バナナの栽培規模の拡大や、バナナの質的向上、消費先の模索などを目指して、様々な支援政策を講じています。現在、クアンナム省とダナン市にある市場やスーパーマーケットでは、ドンザン県のバナナが販売されています」
一方、クアンナム省農民協会のグエン・ウット副会長は次のように語っています。
（テープ）
「山間部に住む農家は、経済的に高い価値をもたらす生産活動、例えばバナナの栽培に低金利融資を活用しています。これにより、クアンナム省では、OCOP一村一品の製品が増えつつあります。私たちは、自然環境にもやさしい安全・安心な農産物の生産・販売をめざすため、農民に安全・安心志向に対応した栽培農法を詳しく教えました。その他、地元の農産物を消費するため、国内各地において農産物の貿易振興活動や、見本市などを頻繁に行っています」
現在、ドンザン県では、バナナの収穫量は1ヘクタールあたりおよそ25トンないし30トンに達しています。その売上高は、5千万ドン～6千万ドン、約30万円∼36万円となっています。これにより、バナナの栽培農民の生活は以前より改善されるようになっています。
3ヘクタールのバナナ栽培面積を所有しているア・ラン・ホイさんは次のように語っています。
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「バナナの木の栽培は経済的に高い価値をもたらす試みの一つです。バナナの栽培による月収は平均1千万ドン（約6万円）に達しています。これにより、我が家の生活は以前より楽になってきましたよ」
バナナの木の栽培は、農家の生活改善だけでなく、地元の経済開発にも大いに貢献しています。