2024年3月中旬以来、ビンズオン省の省都トゥーザウモット市フーロイ居住地フィンバンルイ通り32番地にある「チャー・ミー2」と名づけられた幼稚園は複数の貧しい労働者や、恵まれない人々に馴染んだ場所となっています。というのは、ここには、フーロイ居住地赤十字協会がマンタイ精進料理食堂と連携して、生活困窮者のために精進料理を無料で提供する「愛情たっぷりの食事」があるからです。
毎週の月曜日から金曜日の10時になると、「愛情たっぷりの食事」を取る人のために、温かくて美味しい煮物、炒め物、スープなどが盛られたトレイが並べられています。正午になると、食事を取る人が次々と訪れます。ここにやってくると、広々とした空間に、清潔で座り心地の良いテーブルと椅子が並んでおり、人々は快適に感じるようです。
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「知り合いの人からの紹介で、ここに食事をとりにきました。毎日仕事をしても、週に4日食べることができるか、3日しか食べられないこともあります」
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「この場所の食べ物はとても美味しかったですよ。私は、くず拾い、回収業ですので、昼食のためにここに立ち寄りました。私たちのような生活困窮者にとって昼食を無料でとることができて、大変助かります」
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「ここのご飯は家庭でのそれと同じようにとても美味しいです。たくさん食べました。ボランティアの人たちはとても親切で、礼儀正しい態度で接してくれました」
ところで、マンタイ精進料理食堂では、「愛情たっぷりの食事」を実施する前は、精進料理の昼食をわずか1000ドン、6 円程の価格で販売するチャリティ活動行うことで知られていました。この食堂は、新型コロナウイルス感染症の流行で一時的に停止した後、さらなる多くの人に知ってもらえるように、フーロイ居住地赤十字協会と連携して、「愛情たっぷりの食事」の試みをはじめたのです。
フーロイ居住地赤十字協会のカオ・ラン・フォン会長は次のように明らかにしました。
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「地元に住む貧困者、失業者、行商人などの生活状況の調査を実施した上で、彼らを助けるため、チャリティで食事を提供することにしました。フーロイ居住地赤十字協会は、現地の支援者に働きかけて、この活動を展開したのです。その前にも、赤十字協会は、旧暦1日と15日の2日間だけ、いくつかの場所で、チャリティで食事の提供を行っていました」
現在、「愛情たっぷりの食事」は、毎日およそ200食分を無料で提供します。食材の受け入れ、下処理段階から調理まではマンタイ精進料理食堂と「チャー・ミー2」幼稚園が負担します。
チョン・ビック・リー園長は次のように明らかにしました。
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「毎日、私たちは200人分の食事を提供します。もし、今後、利用者が増えるならば、料理の量を増やす用意もあります」
生活が素晴らしいことを広めたいとの気持ちで、フーロイ居住地赤十字協会は、さらなる多くの貧困者を助けるように、社会全体からの支援を受けたいと願っています。
フォン会長は次のように明らかにしました。
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「豊富で質の高い食事を作るために、食材や、果物をみなさんに支援していただきたいのです。私たちは、料理の量を増やしたいと考えているからです」
フーロイ居住地行政当局の指導者によりますと、「愛情たっぷりの食事」は、有意義なチャリティ活動であり、現地に住む貧困者支援に貢献しています。この試みの成功をきっかけに、フーロイ居住地行政当局は、支援者に働きかけて、同様の活動をさらにいくつも広げたいとのことです。