先ごろ、ハノイ市内にあるベトナム美術博物館は、マルチメディアアプリ「iMuseum VFA」を公開しました。このアプリはiOSとAndroidに対応しており、スマートフォンやタブレットで利用できます。高い品質の画像で作品を紹介したり、音声やテキストで作品を解説したりする機能があります。また、見学者は展示物の配置場所や展示概要図などを確認することもできます。
 ハノイ市内のグエン・タイ・ホック(Nguyen Thai Hoc) 通り66番地に位置するベトナム美術博物館 |
 ベトナム美術博物館 |
「iMuseum VFA」は、ベトナム美術博物館とベトナム・モバイル・アプリケーションソフトウェア株式会社(VINMAS)が共同で開発したもので、2020年12月から試験運用を実施し、2021年4月に正式に公開されました。
コロナ禍で人の往来が制限される中でも、このアプリを通じて、参観者はどこでもいつでもベトナムのアート鑑賞の質を深く理解できます。これはベトナム政府が承認した「2025年までのデジタル転換国家プログラムと2030年までのビジョン」に貢献します。
 「iMuseum VFA」のユーザーインターフェース |
利用料は1回当たり5万VND(約235円)で、現在、8言語(ベトナム語・英語・フランス語・中国語・日本語・韓国語・スペイン語・イタリア語)があります。
 QRコードを使って、スマートフォンやタブレット端末などにインストールできる |
「iMuseum VFA」はベトナム美術博物館を体験することや、芸術への愛情を広げること、同博物館へ観光客を引き付けることなどに貢献すると期待されています。