ベトナム中南部沿岸の漁村に伝わる伝統的な祭り「カウグー祭り(ギン・オン祭り)」。海の守り神である鯨(いわゆる南海神)を祀り、天候の安定と豊漁を願う 何百年もの歴史をもち、ビンディン省の漁民の生活と深く結びついている祭り 各漁村で独自に行われるが、神聖な意味と鯨神への信仰は共通 旧暦の年初に2~3日間かけて開催され、主な儀式は鯨を祀る祠「ラン・オン」で行う 太鼓、銅鑼、伝統楽団、獅子舞・龍舞など、古式に則った荘厳な儀式。漁民や村の長老は礼装を身にまとい、神に敬意を示す 若者たちが参加する「剣舞」や「バチャオの歌」。船出を模した舞踊は祭りの魂とされ、信仰と芸術性を兼ね備える 漁民が水神(トゥイ・テ、ハー・バーなど)に扮し、加護と悪霊退散を願う 儀式ごとに特徴があり、漁村文化の多様性を示す。特に「剣舞」は力強く厳かに舞われ、神聖さを体現 神の位牌を海へ運ぶ「神輿巡行」によって、人と海の調和を象徴。波間に厳粛な空気が漂う 老若男女が参加し、子どもたちは信仰心と文化意識を育む。年配者にとっては海との記憶を呼び起こす機会 数百年にわたり受け継がれてきた伝統。2022年にはクイニョン市・ニョンリー漁村の祭りが国家無形文化遺産に認定された 宗教儀礼であると同時に、地域の団結と感謝、自然との共生を示す場でもある。ビンディン省の漁村に息づく人間味あふれる伝統文化の象徴 Từ khóa: VOV VOVworld ご感想 提出する Xem thêm