TTXVN撮影

2023年、ベトナム観光部門は前向きに好転 してきました。ベトナム観光協会の統計によりますと、ベトナムを訪れた外国人観光客の数は、延べ1250万人、国内観光客の数は、延べ1億500万人、そして、海外旅行者数は、延べ500万人に達すると予測されています。ベトナムの観光旅行企業は、国内外の観光客の要求に対応できるように活発に活動しました。

北部山間部ハザン省文化スポーツ観光局のチエウ・ティ・ティン副局長によりますと、昨年、同省は、延べ300万人の観光客を迎えたほか、ワールド・トラベル・アワードで、アジアを代表する新興観光地に選出され、ニューヨーク・タイムズ紙が実施したランキング「世界で最も魅力的な新興観光地25トップ」にも入ったということです。

ティン副局長は次のように述べています。

（テープ）

「近年、私たちは、各地方や、観光協会 旅行会社との連携を推進するとともに、国内外でハザン省の観光振興活動を進めました。昨年、およそ14社の外国旅行会社もハザン省で観光PR活動を行いました」

他方、ベトナム観光協会は、新型コロナウイルス感染症流行前の時点と同様な伸び率を達成するように、連携活動の強化、観光商品や市場、サービスの開発、ＰＲの推進、ブランド作りなどに注力しています。

ビン会長(TTXVN)

ベトナム観光協会のブ・テ・ビン会長は次のように語っています。

（テープ）

「先ずは、観光客です。新型コロナウイルス感染症の影響を受けた多くの国は、いまだ完全には回復していませんので、さらなる多くの観光振興活動を行う方針です。次は、観光商品です。新型コロナウイルス感染症流行前と比較したら、現在、観光客の好みは大きく変わっていますので、相応しい観光商品を開発しなければなりません。そして、人事です。観光部門の従事者の半分は、他の部門へ転職してしまいました。昨年、観光部門は、これらの人事を再び誘致できるように大いに努力しました。今年も、さらに取り組まなければなりません」

2024年、ベトナムの観光部門は、延べ2000万人の外国人観光客を迎えるという目標を設定しています。ベトナム観光協会広報担当者であるグエン・コン・ホアン氏は次のように語っています。

（テープ）

「ベトナムの国土と人々は平穏で、美しく、安全というイメージがあります。これらは、ベトナムの観光PR、観光客誘致に役立ったメリットです。しかし、今年、延べ2000万人の外国人観光客を迎えるためには、仕事が山積みとなっています。観光商品の開発や、観光振興活動、出入国政策などを行う必要があります。外国人観光客のみならず、国内観光客の誘致にも集中しなければなりません。というのは、国内観光客市場はベトナムの観光部門の成長に大きく貢献しているからです」

ベトナムの観光部門は、各地方の観光協会、観光旅行企業と連携して、観光地の保全と持続可能な観光部門開発を目指して、「ベトナム観光分野においてプラスチックごみを最小限に抑えるプロジェクト」の実施を継続するとともに新たな観光ツアーを開発する方針です。