Nguyễn Tùng撮影 |
北部ハザン省の2020年~2025年期の党委員会決議は、同省の経済開発を推進するための3つの突破口を定めています。交通インフラ整備はその1つの突破口であるとされています。現在、ハザン省は、交通インフラ開発にあらゆるリソースを活用してきました。
近年、同省が実施してきた一連の交通インフラ整備プロジェクトは、交通のボトルネック解消に貢献するとともに、投資誘致の推進、社会経済開発にモチベーションを作りだしています。
ハザン省は、国境地域と最北端に位置する地方として、交通インフラが整備され、注目を集める地方です。そのため、同省と周辺各地方を結ぶ交通道路が整備され、新たな開発地となっています。
ハザン省は、2021年~2025年期と2030年までの交通インフラ整備に関する決議を発布しました。その中で、地方間を結ぶ重点交通の建設プロジェクトの実施にあらゆるリソースを活用することや、それらのプロジェクトを優先的に実施する方針です。
ハザン省人民委員会のハ・ミン・ハン副委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「交通インフラ開発に関する突破口を切り開き、具体化するために、私たちは、引き続き、交通インフラ開発にあらゆるリソースを効果的に活用する方針です。これらの取り組みは、社会経済開発、国防安全保障に貢献するからです」
2023年10月に北部トウエンクアン省からハザン省を結ぶ高速道路建設プロジェクトの第1フェーズは本格的に実施されました。この工事は、ハザン省の社会経済開発にとって決定的な意義を持っており、首都ハノイとホン河デルタ地域から北部山間部各省を結ぶ経済開発回廊の形成に貢献すると期待されています。ですから、ハザン省は、この建設工事の便宜を図るために、人力を配置したり、建設予定地の立ち退き作業を加速したりしてきました。
高速道路の一部の建設を担当するビナコネックス総公社の代表者ダオ・ゴック・フアン氏は次のように明らかにしました。
(テープ)
「当社は、建設工事の安全と質的向上、および進捗度を確保するため、最適な方策を講じています。例えば、人力と機械を最大限に動員すること、三交代制勤務を実施することなどです」
その一方で、ハザン省内にある7本の道路改修プロジェクトも積極的に実施されています。これらの道路は、ハザン省の省都ハザン市から省内の各県だけでなく、国境地域にも結び、貨物輸送、観光開発などに役立つとされています。特に省内の辺境地に至るまでの道路建設は様々な困難に直面しましたが、地元の行政当局と住民の努力により、これらの道路は徐々に敷設されるようになりました。これにより、省内各地における社会経済が顕著になりつつあります。
ソン委員長(Kim Tiến撮影) |
イエンミン県ズーザ村人民委員会のグエン・キエン・クオン委員長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ハザン省の中心地であるハザン市からドンバン県、メオバック県、イエンミン県に至るまでの道路は完全に整備されています。これにより、ハザン省を訪れる観光客は日々増加しています」
そのほか、ハザン省博物館、3月26日広場、ロ川ダム、植物園などが改修されたことは、ハザン市を大きく変化させました。さらに、近年、ハザン省行政当局は、省内の11の県、市でコンクリート道路の建設を行ってきました。2025年までに、国境地域にあるすべての村でコンクリート道路を整備する予定です。
ハザン省人民委員会のグエン・バン・ソン委員長は次のように語っています。
(テープ)
「ハザン省の行政当局は、国境地域にある全ての村における交通インフラ整備開発に集中する方針です。交通インフラ整備は、重要な意義を持っており、地元の社会経済開発に繋がるからです」
ハザン省における交通インフラ整備は、正しく画期的な方針であり、同省の潜在力とメリットを最大限に活用するとともに、山間部と平野部間の発展格差を縮小することが狙いです。これらは、ハザン省が引き続き迅速に発展できる為の重要な前提であるとされています。