米の好調な輸出

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(VOVWORLD) -ベトナム最大のコメの産地である南部メコンデルタ地域は、年間およそ2400万トンないし2500万トンのコメを生産し、ベトナムのコメ輸出量の9割以上を占めています。

幾つかの国がコメ輸出制限措置を導入している一方、洪水や干ばつなどの自然災害が発生したことにより、世界的なコメの供給源が減少する恐れがあると予測されています。そのため、ベトナムのコメ輸出は、引き続き好調になり、更なる多くの市場に進出できるようになると予想されています。

ベトナム最大のコメの産地である南部メコンデルタ地域は、年間およそ2400万トンないし2500万トンのコメを生産し、ベトナムのコメ輸出量の9割以上を占めています。税関総局の統計によりますと、2023年、ベトナムのコメの輸出額は、46億米ドルを超えています。2024年の第1四半期に、ベトナムは輸出額14億米ドル相当の約220万トンのコメを輸出しました。昨年同期と比べ、コメの輸出量は17%に、輸出額は45%に増加しています。この期間に、米の輸出は、主に重点市場に集中しているとのことです。

コメの輸出が年初に明るい兆しを見せたのは、コメの輸出企業が、次世代自由貿易協定の恩恵を最大限に活用するとともに、厳しい基準を求める欧州市場に深く進出したことによるものであるとされています。これらは、ベトナムのコメの品質が輸出市場の厳しい基準を満たすようになったことを示しています。

農業農村開発省傘下の栽培局のレ・タイン・トウン副局長は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムの輸出向けの高品質なコメとコメの特産品の8割以上は、輸出企業の要求に対応できています。ベトナムのコメ生産は、輸出だけでなく、国家食料安全保障に関する課題としても配慮されています。南部メコンデルタ地域などでのコメ生産工程は、気候変動、および国内市場と輸出市場の厳しい要求に適応できるように、持続可能な稲作方法によって行われています」

一方、ベトナムコメ有限会社のチャン・チュオン・タイン・タイ総裁によりますと、現在、同社は、欧州13カ国にコメを輸出しています。米の輸出価格は1トン当たり980米ドルに達しています。高い輸出価格でコメを欧州市場に輸出できるようになったのは、同社が様々な浮き沈みを経験したからです。ですので、ベトナムのコメの付加価値を高める為には、5つの課題に配慮する必要があります。それは、ブランディング、技術移転、人材育成、コメの生産業者と輸出企業などとの連携、およびコメ産業協会の役割ということです。その中で、コメの生産業者と輸出企業などとの連携は安定したコメ生産地の形成に役立っており、コメの持続可能なブランディングに貢献するとされています。

タイ総裁は次のように語っています。

(テープ)

「安定したコメ生産地の形成のためには、その地方の行政当局、および企業の支援が必要とされています。コメの価格がよく変動する時にも、コメの生産業者や生産協同組合、および輸出企業が互いに困難を共有することも重要です」

他方、ゴッククアンファット輸出入株式会社のフィン・ビック・フエン取締役会長は、「輸出用のコメの販売基準を満たすためには、企業は機械、設備、技術の閉鎖系システム化に資本を投じるとともに、農民からコメを買い付ける必要がある。そこで、企業は安定した融資が欲しい」と明らかにしました。

フェン氏は次のように語っています。

(テープ)

「米の輸出企業の代表である私は、食料協会に対し、コメの競売を行う前に、最低売却価格を定めるよう提案します。これは、コメの生産業者、輸出企業、そして銀行に安全性をもたらすからです」

商工省輸出入局によりますと、今年の第1四半期、フィリピンとインドネシアはベトナム産のコメの最大の輸入市場となっています。これらの国は、香り米、特産米、高級白米を主に輸入しています。農業農村開発省によりますと、ベトナムの輸出用コメの生産量は、主に南部メコンデルタ地域に集中しています。今年、この地域でのコメの輸出総量は約760万トンに達すると予測されています。具体的には、高品質なコメはおよそ320万トン、香り米は約250万トン、中品質のコメは115万トン、およびもち米は75万トンの輸出量に達する予定です。全国の今年のコメの生産量はおよそ2000万トンに達すると予想されています。これは、国内の需要、食料安全保障に応えるとともに、輸出をも賄うことができるでしょう。

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