第2ラックミエウ橋 |
8月19日、南部メコンデルタ地域に新しい橋が開通しました。第2ラックミエウ橋という名前のこの橋は、ティエン川に架かる重要な橋で、3年以上の工事を経て完成しました。この橋のおかげで、これまで交通渋滞に悩まされていた地域の住民の移動が格段に楽になります。また、農産物や水産物をホーチミン市などの大都市に運ぶのも便利になり、物流コストの削減につながります。
地元ヴィンロン省の住民、フイン・ゴック・クアンさんは次のように話しています。
(テープ)
「今日の橋の開通を、私たち住民は本当に喜んでいます。もう交通渋滞に悩むことはありません。安全で快適に移動できるようになりました。この素晴らしい橋を建設してくれた党と政府に心から感謝しています」
高速道路の建設も急ピッチで進んでいます。北のランソンから南のカマウまで、新しい高速道路が続々と開通し、今年中に3,000キロの高速道路網を完成させる目標に向かって順調に進んでいます。東側の南北高速道路、ホーチミン市の環状道路、首都ハノイ周辺の道路網など、これらの道路は距離を縮めるだけでなく、物流を効率化し、観光業を発展させ、経済全体の競争力を高めています。
ホーチミン市環状3号線 |
都市交通でも大きな進展がありました。ホーチミン市では、待望のメトロ1号線が開通しました。この地下鉄は現代都市の新しいシンボルとなっています。開通式で、ホーチミン市人民委員会のグエン・ヴァン・ドゥオク委員長は次のように語りました。
(テープ)
「今日のメトロ開通は、ホーチミン市だけでなく、ベトナム全体にとって新しい時代の始まりです」
ベトナムは長い海岸線を活かした港湾開発にも力を入れています。3,260キロの海岸線を持つベトナムは、港湾と物流システムを世界への窓口と考え、地域の物流ハブを目指しています。最新の深水港では、数十万トン級の大型船舶も受け入れ可能で、ベトナム製品を直接ヨーロッパやアメリカに送ることができます。
4月には、北部港湾都市ハイフォンで民間投資による初の大型港湾、ハテコ国際コンテナ港が本格稼働を始めました。元ハイフォン市幹部のグエン・ドゥック・トさんは、この港の重要性を次のように説明しています。
(テープ)
「この港の開港により、物流コストが大幅に削減され、世界の主要港湾との直接接続が実現しました。国の予算にも大きく貢献しています」
エネルギー分野でも大きな変化が起きています。500キロボルトの送電網システム、水力発電所の拡張、洋上風力発電、大規模なガス火力発電プロジェクトなど、これらはエネルギーの安定供給を確保するとともに、環境に優しいエネルギーへの転換を進めています。
ベトナムから東南アジア諸国を結ぶ国際光ファイバーケーブルの運用開始式典 |
そして、デジタル分野でも注目すべき進展があります。5G通信網とデータセンターの整備が急速に進み、デジタル経済の基盤が整いつつあります。8月には、ベトナムから東南アジア諸国を結ぶ国際光ファイバーケーブルの運用が始まりました。この3,900キロに及ぶケーブルは、ベトナム、ラオス、タイ、マレーシア、シンガポールの5カ国を結び、すべて陸上に敷設された画期的なプロジェクトです。
科学技術省のグエン・タイン・チュン通信局長は、このプロジェクトの意義を次のように語っています。
(テープ)
「このケーブルは、ベトナムの技術革新と国際統合への積極的な姿勢を象徴するものです。国全体のデジタル変革において重要な役割を果たすでしょう」
これらの巨大なインフラプロジェクトは、ベトナムの成熟した姿勢と自信、そして向上心を表しています。政府、企業、そして国民が一丸となって取り組んだ結果、豊かで強い国を目指すベトナムの願いが着実に実現されつつあります。