ベトナム、コーヒーブランドづくりに取り組む

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(VOVWORLD) - 現在、コーヒー産業はベトナムのGDP=国内総生産のおよそ3%を占め、60万戸の農家の雇用を創出しています。そして、国の経済開発において、その役割が徐々に高まっています。

現在、ベトナムは世界のコーヒー輸出国の中で、2位に立っています。昨年、その輸出量は170万トンにのぼり、全額にして、40億ドルを超えました。ベトナム産コーヒーは世界数十か国に輸出され、愛用されています。こうした中、ベトナムはコーヒーの輸出を促進していくため、ベトナムコーヒーのブランドの構築に力を入れています。

ベトナム、コーヒーブランドづくりに取り組む - ảnh 1ベトナム国際実業家クラブのディン・ビン・クオン主任=TTXVN

先週、ホーチミン市で、ベトナム労働総連盟機関紙「ラオドン(労働)」の主催により、「ベトナム産コーヒーの価値向上とその方策」をテーマにしたシンポジウムが行われ、コーヒーの生産・輸出分野に携わる企業多数が参加しました。これはベトナム産コーヒーのブランド化や、品質と知名度の向上などを目指すものです。

シンポジウムではベトナムコーヒーのブランド開発の重要性が強調されました。ベトナム国際実業家クラブのディン・ビン・クオン主任は、「各企業は農家と連携して、コーヒーバリューチェーンを確立する必要がある」との見方を示し、次のように語りました。

(テープ)

「コーヒーのブランド化を専門とする企業が必要とされています。ブランドの威信と知名度の向上に伴い、その価値も高まります。ベトナムはコーヒーの栽培地が広いので、ブランドを地理的表示と結び付ける必要があります」

VICOFA=ベトナムコーヒー・カカオ協会によりますと、現在、国内のコーヒーの栽培面積は71万ヘクタールに達しているものの、広大な原料生産地区はまだないとしています。これに関し、ベトナム農民協会のカオ・スアン・トゥ・バン副会長は、「コーヒーの生産を再構築する必要がある」と指摘しました。

ベトナム、コーヒーブランドづくりに取り組む - ảnh 2中部高原地帯テイグエン地方ザライ省農業局のドアン・ゴック・コ副局長=baodantoc.vn

一方、中部高原地帯テイグエン地方ザライ省農業局のドアン・ゴック・コ副局長は、「コストの削減や、生産性の向上、コーヒーの品質と安全衛生の確保などに力を入れる必要がある」と分析しました。

コ副局長は次のように述べました。

(テープ)

「我々は市場の要求を満たすコーヒーを生産する必要があります。これまでとってきた方法のままでは、販売が伸びない可能性があります。そのため、迅速な改革が必要です」

シンポジウムで、レ・ミン・ホアン農業大臣は、「コーヒーの価値を高めるため、コーヒー豆だけでなく、コーヒーの花や、皮、粕(かす)を活用する必要がある」との見方を示し、次のように語りました。

(テープ)

「世界市場におけるベトナムコーヒーの地位を再確立する必要があります。ほかの国々はコーヒーの木と豆から多くの製品を生産していますが、ベトナムは主に、原材料の輸出にとどまっています。コーヒー産業の発展の余地は大きく、今後、その開発を促進していく必要があります」

現在、コーヒー産業はベトナムのGDP=国内総生産のおよそ3%を占め、60万戸の農家の雇用を創出しています。そして、国の経済開発において、その役割が徐々に高まっています。こうした中、今後も、コーヒー産業が引き続き発展し、国の開発事業に貢献していくことが期待されています。

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