OCOP製品の商標づくりを目指し、同省の多くの共同生産組合や生産施設は先進的な科学技術や近代的な機械の導入を進めています。
ロックティン有機製品共同生産組合のOCOP製品 |
この間、ビンディン省、トゥイフォック県のフォックフン共同生産組合の組合員は4ヘクタールの畑で稲刈りを行っています。長くて、白く濁り、香りがよい米粒を生産するため、同共同生産組合は近代的な米乾燥システムと精米ラインを導入しました。
フォックフン共同生産組合のグエン・ゴック・タイン副社長は稲作、収穫、精米はいずれも機械化されていると明らかにしました。また、フォックフン共同生産組合は地元の住民に高品質のコメ生産への参加を働きかけ、彼らの生活水準の向上を目指しています。
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「種まきの際にはドローン(照明技術)を活用し、収穫には複合機を導入します。我が共同組合は一回でおよそ30トンの稲を乾燥できるような乾燥炉を稼働させています。乾燥後、チェーンで倉庫に入れられます。そして、不純物の除去、精白、包装されます。OCOP製品を生産するため、種まきから製品の出荷まで、厳格な基準を順守し、食品安全衛生を確保しています」
ロックティン有機製品共同生産組合の凍結乾燥機 |
一方、ビンディン省トゥイフォオク県フォックロック村のロックティン有機製品共同生産組合は2020年に設立され、健康食品や盆栽、野菜用肥料の生産に従事しています。設立から4年にわたり、ロックティン有機製品共同生産組合の5品目が3つ星OCOP製品に認定されました。それらは新鮮な冬虫夏草、乾燥した冬虫夏草、冬虫夏草酒、フリーズドライ・ドクダミ・パウダー、およびドクダミと冬虫夏草のミックス・パウダーです。フリーズドライ・ドクダミ・パウダー、およびドクダミと冬虫夏草のミックス・パウダーを生産するため、同共同生産組合は1ヘクタールのドクダミ有機栽培を行っており、近代的な機械を導入しました。
同組合のファム・チュン・チエン社長は次のように語りました。
(テープ)
「共同組合の農園で栽培されたドクダミを採ってから、加工されます。新鮮なドクダミが乾燥される前、オゾン洗浄装置で殺菌されます。また、遠心式抽出装置で水が絞られた後、フリーズドライ製法で乾燥されます。これにより、本来の風味と色が保たれます」
これまで、ビンディン省は3つ星OCOP製品に認定された397品目を持っています。個人経営者やOCOP製品生産企業、共同生産組合は、ますます製品の質の管理や商標づくり、トレーサビリティ、管理、販売、消費への情報技術適用、消費チェーンへの参加に注目していることから、OCOP製品の商標の知名度が向上し、消費者の愛好と信頼を得るようになっています。個人経営者や共同生産組合、企業を支援するため、地方行政府は具体的な政策をとっています。
現在、ビンディン省農業農村開発局は商工局、科学技術局、および11の県、町、市と連携し、それぞれの県の1つの品目をOCOP製品として開発する計画があります。これにより、地元のユニークなOCOP製品づくりが図れ、原材料の産地の開発をバリューチェーンの構築と連携させ、輸出の促進を目指しています。ビンディン省農業農村開発局のチャン・バン・フック局長は次のように語りました。
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「OCOP製品のバリューアップを目指し、近代的な機械・設備の導入を進めています。また、4つ星OCOP製品としての認定を獲得するため、各省庁、部局、特に省の人民委員会はOCOP製品の生産をサポートしています。一方、ビンディン省の行政府はOCOP製品のトレーサビリティコストの50%を負担します。こうした支援により、OCOP製品のバリューアップが図られました」
生産への先進的な科学技術の適用や地方行政府の支援により、個人経営者や共同生産組合、企業は収益の向上や主要製品のバリューアップが図られ、高く安定的な経済的価値を手にしています。