南部沿海バリアブンタウ省にあるフーミー3特別工業団地=Lưu Sơn |
新型コロナウイルス感染症による深刻な困難に直面している中、南部沿海バリアブンタウ省は投資のさらなる誘致を目指し、SNS:ソーシャルネットワークを利用して投資プロジェクトと投資家に対する地元の優遇政策を紹介するなどして、様々な措置をとっています。それらの効果的な措置により、同省は複数の協力合意書を締結できるようになっています。
総面積500ヘクタールのダトド(Dat Do)工業団地は2009年に開設されましたが、2019年まで、20人の投資家を集め、稼働率が80%に達しています。この工業団地の投資主であるティンギア・フゥオンドン社のグエン・カク・タイン社長によりますと、疫病は投資活動に深刻な影響を与える中で、同社は2019年末から、Zaloや、SkypeなどのSNSを利用して、工業団地のPR活動を行ってきました。また、Eメールや、ビデオコールなどを、投資家と相談する手段として活用しています。
これを通じて、海外にいる投資家多数を誘致してきました。これまで、ダトド工業団地はアメリカや、韓国を含め11社の国内外企業と覚書を締結してきたとしています。タイン社長の話です。
(テープ)
「これまで、多くの投資家を誘致してきましたが、その多数は外国人投資家です。現在、疫病の状況が複雑に推移しているので、投資家らは、プロジェクトを開始するため、準備しています。」
(写真:Lưu Sơn) |
一方、フーミー3特別工業団地もオンライン方式で、投資振興活動を促進しています。その結果、日本と韓国から10人の投資家を誘致しました。フーミー3特別工業団地の風間賢雄(かざま・としお)取締役副社長は次のように明らかにしています。
(日本語のテープ)
エコノミストらは、「新型コロナ収束後、バリアブンタウ省への投資は増加する見通しである」と予測しています。こうした中、同省の当局者らは、投資家にあらゆる有利な条件を作り出すという方針を打ち出しています。省内のチャウドゥク県人民委員会のレ・タイン・リェウ副委員長は次のように述べています。
(テープ)
「管理面については、職業訓練を促進していきます。これは労働力の質的向上や、投資家への条件づくりを目指す措置です。同時に、投資家向けの生産用地を拡大させるため、立ち退き作業を進めます。」
バリアブンタウ省の工業団地管理委員会によりますと、現時点まで、50人の投資家が省内の各工業団地内での敷地使用を登録してきました。その面積は合わせて1000ヘクタールにのぼっているということです。工業団地管理委員会のグエン・アイン・チェット委員長は、「バリアブンタウ省はさらに、8か所の工業団地を新築する計画がある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「潜在力の高い投資家が登録した敷地の面積はおよそ630ヘクタールとなっています。ダトド工業団地は11人の投資家と覚書を締結しました。したがって、使用が登録された面積は1000ヘクタールに達しています。」
「投資家が満足するように取り組む」という方針に従って、バリアブンタウ省は行政手続きの簡素化も重視しています。現在、同省は「投資家に便宜を図りながらも法律を厳守する」という方向に沿って、行政改革事業を進めています。