地元の経済社会発展戦略には工業、港湾、ロジスティックス、観光、ハイテク・アグリカルチャーが5つの柱に位置づけられました。その中で海洋経済は同省の発展にとって特別な意義があると評されています。
この数年、バリア・ブンタウ省は選択的な投資誘致という目標を堅持し、投資額が数十億ドルにもおよぶものの、持続的な発展を確保できず、環境に害を加えるようなプロジェクトを拒否する意向を示しています。一方で、沿海都市の区画整理計画が自然条件や経済社会発展方向、地元の特徴を基礎に作成されました。バリア・ブンタウ省・建設局のマイ・チュン・フン副局長は「地方行政府は海洋進出のため、空間や土地の活用に注視しているが、環境問題や沿海都市の区画整理に配慮する必要がある」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「点検・調整すべき問題が山積しています。例えば、沿海地域の土地と回廊の開発は差し迫った問題となっています。また、海に沿う交通道路の建設も景観、環境、土地開発にマイナス影響を与える恐れがあります。」
一方、ベトナム都市区画整理協会のチャン・ゴック・チン会長によりますと、バリア・ブンタウ省は海洋経済を力強く発展させるために、詳細な区画整理を検討しています。気候変動や海面水位の上昇が深刻化している現在、沿海都市区画整理に際し、持続可能な発展に配慮し、国の経済発展任務に合致しなければならないとしています。また、先頃建設された海に沿う建築物は、沿海都市の新たな姿を形作りましたが、統一感のない区画整理、断片的な整備などの問題が浮上しています。そのため、今後、同省は自然空間を活用するとともに投資を抑制的に誘致するように適切な区画整理計画を作成しなければならないとしています。チン氏の話です。
(テープ)
「それぞれの沿海都市を地理的条件、経済、歴史、文化などの特徴を見極めたうえで、観光やリゾート、工業などといった地元の強みを開発する必要があります。また、都市区画整理計画を具体的に研究し、実施しなければなりません。」
他方、南部建設計画研究院の副院長であるレ・クォク・フン博士は「バリア・ブンタウ省は沿海都市の発展に関する長期的なビジョンを作成する必要がある。それぞれの都市は独特の発展戦略を立案しなければならない」との見解を示しました。
また、区画整理・建設分野の専門家らはバリア・ブンタウ省だけでなく、海に面するほかの地方も長期的なビジョンを作成し、その中で、地元の独特なイメージを定める必要あるとの意見を出しました。また、環境悪化や自然破滅を回避するため、沿海都市の適切な区画整理や管理が行うべきであるとしています。