新たな発展段階において、地元の観光分野の持続可能な発展を目指し、質の高い独特な観光製品を開発する傍ら、省内の観光地区の連携を強化し、観光振興・PRを進めていく方針です。
これまで、バリア・ブンタウ省の観光部門はかなりの伸び率を維持し、地元の経済発展に大いに貢献してきました。同省を訪れる観光客は年平均13%増、観光客から得られる収入はおよそ16%増となっています。ただ、潜在力とメリットを最大限に生かし、観光振興・PRに原動力をつけるため、同省は情報技術の適用や国際協力の拡大、周辺各地方との連携を推進しています。
ブンタウビーチ
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また、統一的な観光製品サプライラインをつくるため、バリア・ブンタウ省は各種観光ツアーと観光地区の連携を進める方針を打ち出しました。したがって、ブンタウ市の中心地は沿海観光都市として療養ツアー、海洋スポーツ、観光・貿易・会議を組み合わせたツアーなどを発展させていくとしています。一方、ロンハイ・フォックハイ観光地区は文化・スポーツ地区として療養ツアーと遺跡、景勝地見学を組み合わせたツアーを開発する計画です。こうした中、ビンチヤウ・ホリン観光地区は療養ツアー、エコ観察ツアー、高級スポーツ体験ツアーを結合させて多目的ツアーを開発する予定です。バリア・ブンタウ省観光局のチン・ハン局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「当局は2025年までの観光製品開発計画と2030年までのビジョンを作成しました。その中でそれぞれの地方は独特な観光製品を開発する一方、観光局は主催者として、省内の各県、企業、経営世帯、住民と連携して、様々な観光製品を作り出す計画があります。また、複数の観光ツアーも開発する予定です。」
さらに、バリア・ブンタウ省は省内の各観光地区を結合させる交通システムの整備に注視し、近隣各省と結びつける道路の建設を進めています。これにより、観光発展や観光施設の充実に対する投資の誘致の強化が図られると期待されています。現在、海洋観光の幹線道路と見なされる沿海道路を擁するスエンモック県は多くの実業家や投資家をひきつけています。これまで、同県が許可証を発給した投資プロジェクトは90件を超え、実施中の投資プロジェクトは30件あまりとなっています。スエンモック県人民委員会のグエン・クォク・カイン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「観光発展で土地の立ち退きを支援し、企業が安心して投資を行うよう、あらゆる条件を作り出すのは第一の優先課題に位置付けられています。一方で、進捗が遅いプロジェクトに対する検査、監視を強化し、ひいては省行政当局に許可証の撤回を提出する必要があります。」
バリア・ブンタウ省をはじめ、国内各地にとって観光発展の連携は必至の動きとなっています。省内の各観光地区、および他所の地方との連携はバリア・ブンタウ省の観光分野に新風を吹き込んだといえます。近い将来、同省は国内はもちろん、地域でも知名度を博する療養、娯楽観光地へと発展することが期待されています。