今年初めからの9カ月、新型コロナによる影響を受けていたにも関わらず、バリア・ブンタウ省の投資誘致は今年全体の計画の目標値を上回っており、11件のFDI=外国直接投資プロジェクトと28件の国内投資プロジェクトの計39件の新規投資プロジェクトが許可証を発給されました。投資総額は4億ドルを超え、計画の150%となり、昨年同期と比べ、52%増となっています。
ワンストップ制で行政手続きを処理 |
これまで、同省は投資経営環境の改善や不適正な規定の調整などに力を入れてきました。また、どんな犠牲を払っても投資を誘致するということではなく、質、効果、持続可能な発展を重視し、ハイテク分野への投資誘致を優先させるとともに、投資プロジェクトの展開に便宜を図るため、問題解決を加速しています。同省計画投資局のグエン・コン・ビン局長は次のように語りました。
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「現在、投資許可証や事業登録書の発給に関する行政手続きがワンストップ制で公開されています。また、我が局の電子版でこれらの手続きが掲載されています。さらに、省は権限下での行政手続きや投資プロジェクトのリストを公布しました。御製手続きの処理に際し、我が局は投資家と協力し、困難解決にあたっています。」
この1年あまり、バリア・ブンタウ省は工業団地管理委員会にいくつかの投資プロジェクトの承認を許可しています。これは行政手続き改革を目指す一歩であり、投資家に有利な条件を作り出すことが狙いです。バリア・ブンタウ省工業団地管理委員会のボ・ミン・トゥン副委員長は次のように語りました。
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「これにより、投資家、企業は時間、コストの節減が図られるようになりました。また、投資家の満足を得て、財政や技術面で潜在力がある投資家を保持し、工業団地への投資誘致を強化することができるでしょう。」
投資の選択的な誘致のお陰で、時代遅れのテクノロジーを使用し、環境にマイナス影響を与え、大量の原材料を消費する投資プロジェクトを除外し、ハイテクや財政能力、威信がある企業に有利な投資経営環境を作り出すことができます。
これまで、バリア・ブンタウ省の工業団地や工業集合地で活動しているすべての企業は集中型廃水処理システムや自動監視システムを導入しています。その中で新設された生産施設の100%は現代的な技術や基準を満たす環境汚染の制限、廃棄物の処理設備を導入しています。一方で、工業団地管理委員会は企業に最良の条件を作り出しています。バリア・ブンタウ省工業団地管理委員会のグエン・アイン・チェット委員長は次のように明らかにしました。
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「工業団地の区画整理計画を点検、調整し、質の高い投資プロジェクトを誘致する必要があります。また、投資振興活動を改善して、管理委員会やインフラ整備にあたる企業のウェブサイトで最新情報を常に載せています。さらに、企業の生産経営活動に関心を寄せ、支援すると同時に企業の問題と困難を適宜に解決し、投資家に信頼感を与えることが狙いです。」
2021年~2025年期に、バリア・ブンタウ省は工業、港湾、観光、ハイテク・アグリカルチャーに強い地方となるという目標を掲げています。その中で、投資を選択的に誘致するとともに、現代的な技術を使用し、多くの労働力を使わず、環境に害を加えない投資プロジェクトを重視するとしています。また、港湾と港湾ロジスティックスを主力の経済分野へと発展させ、貿易やサービスなど地元の他の産業の発展を支えるものにする計画があります。
この目標を実現するため、今後、バリア・ブンタウ省は指導力を向上させるとともに、有利で良好な投資環境を整備する決意を固めました。一方で、実施が遅れているプロジェクトを撤回し、新しい投資家にチャンスを与える方針です。さらに、投資家への情報公開を目指す会議を行った上で、能力と経験がある投資家、企業を模索し、大規模な投資プロジェクトを展開して、地元の経済社会発展に弾みをつけるとしています。