ハイフォン市にある「タンカンハイフォン」国際コンテナターミナル=Thống Nhất – TTXVN |
北部港湾都市ハイフォンの2030年までの経済社会発展計画には、2021∼2025年期のロジスティクス部門の年平均成長率が16%ないし18%に、そして、2026∼2030年期のその割合を17%にするという目標が盛り込まれています。したがって、同市は港湾サービスに携わる競争力の高い大手企業を構築し、国内外のロジスティックスセンターを目指して取り組んでいます。
潜在力が多大なハイフォン市は北部地域最大の港湾システムを持ち、ベトナムと海外を結ぶ玄関としての役割を果たしています。この数年間、同市は、国内外のロジスティクスセンターになるという目標達成を目指し、インフラ整備を促進するなどして、様々な措置を同時にとっています。
これまで、市内で、港湾サービスとロジスティクスに関わる多くの重要なプロジェクトが実施され、その目標の実施に貢献しています。ハイフォンで事業活動を行っている大手ロジスティクス企業「タンカンサイゴン」のブイ・バン・クイ副社長は次のように分析しています。
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「港湾開発・建設はロジスティクス発展事業に影響を与え、重要な前提を作り出します。2018年に稼働したライクフゥエン港にあるわが社の1号と2号ターミナルは新しい発展傾向を作り出しました。これは大型貨物船も寄港できる深水港の運営です。現在、わが社は積載量13万3000トンの貨物船を迎えることができるほか、ベトナムとヨーロッパ、および、アメリカを結ぶ航路も運営しています。」
現在、ロジスティクス分野に携わるハイフォンの企業数は500社を超えていますが、ベトナムが国際社会への参入を促進し、複数の自由貿易協定を実施している中で、その数は増えていく見通しです。こうした中、同市は交通インフラ整備を促進しています。サオア投資株式会社のチャン・ティエン・ズン会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今後、ハイフォン市は農村部と都市部を、そして、ハイフォン市と国内のほかの地方、および、中国を結びつける数百本の橋を建設する予定です。したがって、近い将来、ハイフォンはロジスティクス部門が迅速に発展し、世界レベルのロジスティクスセンターになる見通しです。」
ハイフォン市人民委員会のグエン・ドゥク・ト副委員長=haiphong.gov.vn |
ロジスティクス開発を促進する傍ら、ハイフォンは行政改革や、人材の質的向上、メカニズムと政策の完備を促進していく方針を打ち出しています。また、市内のロジスティクスセンターを開発すると同時に、ほかの地方のロジスティクスセンターとの連携を強化することも重視されています。ハイフォン市人民委員会のグエン・ドゥク・ト副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ハイフォンは決議45号を履行し、ロジスティクス発展計画を立案しました。また、人民委員会は行動計画を発布し、その中で、2025年をめどにロジスティクス部門の成長率が30%ないし35%に達し、域内総生産の20%ないし25%を占める目標が設けられています。今後も、ハイフォンのロジスティクス部門は着実に発展していく見通しです。」
ハイフォン市は具体的な措置で、ロジスティクス開発を促進していますが、これは正しい政策で、国の発展路線に合致しています。また、そのサービスはベトナムの国際社会への参入や、輸出入活動の強化などにも貢献すると評されています。