クァンニン省 IUU対策として漁船の管理 デジタル化

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(VOVWORLD) -  遠洋漁船団の活動の監視はIUU=違法・無報告・無規制漁業の対策を目指す重要な解決策の一つとみなされています。東北部クァンニン省ではIUUに対して適用されるEC=欧州委員会のイエローカードの解除を目指し、情報技術の活用やデジタル化が促進されています。
同省バンドン県、ハロン村に住む漁民のグエン・テ・フォンさんは月に4回漁に出ており、出港・帰港するたびに、規定に従い、バンドン県カイロン港の漁業検査管理事務所に申告します。フォンさんはこの行為に対して次のように話しました。

(テープ)

「出港する時、当局者に申告し、許可証を申請します。帰港の時にはその1時間前に申告する必要があります。また、毎回漁に出るたび、その日の漁獲量や獲れた魚の種類などを漁業日記に記載しなければなりません。もし4回出港したら4つの日記を提出します。手書きの申告はかなり手間がかかります」

クァンニン省 IUU対策として漁船の管理 デジタル化 - ảnh 1スマートフォンに漁船・漁獲管理ソフトウェア インストール

漁民を支援するため、今年はじめから、クァンニン省の農業農村開発局は情報技術サービス企業と連携し、地元の漁船・漁獲管理ソフトウェアを試験的に導入しました。スマートフォンにインストールされるアプリにより、漁船主は登録データから漁船登録証、管理機関への出港・寄港手続きの送信、航行の追跡、漁獲の記録、漁獲量、水産物の種類などに関する漁業日記など、35 種類ものデータを作成・送信することができるようになりました。これらの情報は漁港管理委員会のシステムに接続・保管されています。ある漁民はこのアプリのおかげで申告機能に加え、台風の警報やほかの船舶の位置の表示が可能になったと話した上で、次のように語りました。

(テープ)

「今は前と違ってスマートフォンでアプリを操作して、あとは、管理事務所に送信するだけです。出港・帰港の手続きが以前と比べてかなり簡素化されました。また、このアプリはどの水域で漁獲できるのか、反対にどの水域では漁獲できないのかをガイダンスしてくれます」

現在、クァンニン省で6千隻あまりの漁船が漁業を行っており、その中の4500隻が全長6メートルを超えています。管理アプリの試験開始と同時に、クァンニン省は100%の漁船が国家漁業データベースシステムに登録され、漁獲許可証が発給されるよう、漁船の点検を急いでいます。一方で、全長15メートル以上の漁船に対しては船舶監視システムが設置され、漁に出ている時は、常に接続を維持する必要があると規定されています。カイロン漁港の漁業検査管理事務所のリュー・バン・ズイ書記によりますと、同港でおよそ300隻の漁船が活動しており、その中で全長15メートル以上の漁船50隻に対して、監視システムが設置されました。ズイ氏の話です。

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「船舶監視システムは領海線の近くで漁をしている漁民に対し、外国の海域に侵入しないよう適宜に警戒を出すものです。また、このシステムにより、違反した漁民を即座に発見・処理することができます。また、試験的に導入された船舶管理ソフトウェアは漁における全ての手続きの処理時間の短縮に役立っています。さらに、連続的に送信されるデータは漁獲量を正確に反映します」

クァンニン省 IUU対策として漁船の管理 デジタル化 - ảnh 2クァンニン省の農業農村開発局 漁船主とソフトウェアの試験について相談

クァンニン省の水産部門は国家漁業データベースシステムへの漁船の情報更新を検証するとともに、漁船・漁獲管理ソフトウェアの使用を促進しています。クァンニン省・水産支局のチエウ・バン・タイン副局長は次のように語りました。

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「省の政策に従って、私たちはソフトウェアレンタル計画案を作成したのち、農業農村開発省に許可を申請し、年内に全長6メートル以上の船舶全てにソフトウェアを設置させるという計画があります。漁船の管理に対する情報技術の進歩により、住民、幹部の負担が軽減されると期待されています」

クァンニン省の情報技術の活用や管理作業のデジタル化により、漁港における手間が省かれるとともに、水産物開発に対する国家管理や、IUU=違法・無報告・無規制漁業対策が強化されるとともに、水産物を長期的に生産し続けるための戦略、漁業の発展に役立つ「メイクINベトナム」製品の開発が進むと予想されます。

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