カインホア省 空間拡張し、発展のステージへ

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(VOVWORLD) - 新生カインホア省は、全国でも類を見ない多くの強みを持つ地域となりました。
7月1日、中部ニントゥアン省とカインホア省が統合され、新たな「カインホア省」としての歩みを開始しました。観光、経済、インフラなど、多方面での可能性を秘めたこの統合は、地域発展の新たな原動力として注目されています。現地では、統合を歓迎する声が広がっています。
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「この正しい方針と有利な条件を活かして、新しい省が潜在力を発揮し、ふるさとと国のさらなる発展に貢献することを願っています」
「この統合は、経済や文化、社会、そして暮らし全体に新たな飛躍をもたらすでしょう」
カインホア省 空間拡張し、発展のステージへ - ảnh 1統合後のカインホア省、広大な海域と約500kmに及ぶ海岸線を有している(写真:Thái Bình/VOV-Miền Trung)

新生カインホア省は、全国でも類を見ない多くの強みを持つ地域となりました。全国最多となる3つの空港、国内最大規模の国際深水港、そして全長590キロに及ぶ海岸線を有し、200を超える島々の中にはチュオンサ諸島も含まれています。ニャチャン湾は「世界で最も美しい湾24選」に、カムラン湾は「世界三大天然港」の一つに数えられるなど、国際的にも高く評価されています。加えて、5つのユネスコ世界遺産や、全国有数の再生可能エネルギー拠点としての成長も期待されています。

ニャチャン・カインホア観光協会のファム・ミン・ニュット会長は、観光への波及効果にこう期待を寄せています。

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「観光は単なる連携を超え、新たな『商品』としての魅力を持ちます。それぞれの地域が持つ独自の魅力を融合させ、より強固で多様な観光資源を創出できるのです」

カインホア省 空間拡張し、発展のステージへ - ảnh 2多くの湾を持つカインホア省、海洋経済発展に好条件(写真:Thái Bình/VOV-Miền Trung)

カインホアとニントゥアンの統合は、戦略的立地やインフラ整備、再生可能エネルギー、先端農業など、それぞれの強みを補完し合う形で、広大な経済空間を創出しました。南中部沿岸と高原地帯テイグエン地方、さらには南部とを結ぶ結節点としての役割も高まっています。

カインホア省人民委員会のチャン・クォック・ナム委員長は次のように語りました。

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「この統合は歴史的意義が深く、単なる行政再編ではなく、大規模な経済行政単位の形成という戦略的な意味を持っています」

今後の発展に向け、地方行政府は「ハイテク産業」、「クリーンエネルギー」、「海洋観光」の三本柱を掲げ、2025年から2030年にかけて年平均成長率12%を目指します。総投資額は383億ドルに上る見込みです。

観光では、バンフォン空港や沿岸型リゾートの整備により、国際観光都市としての地位を高めます。また、4000ヘクタール以上の工業用地を活用し、電子、情報技術、精密機械などの産業で投資を呼び込む計画があります。

再生可能エネルギー分野でも、風力・太陽光発電を柱に、省全体を国際的な海洋観光サービス拠点、エネルギー産業サービスの要として位置づけ、国際データセンターや半導体生産基地の整備も視野に入れています。

カインホア省人民委員会のチャン・クォック・ナム委員長は将来のビジョンを明確に示します。

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「持続可能な工業モデルの構築を目指し、クリーンエネルギー、AI=人工知能、データセンター、そして原子力インフラの整備を進めます。観光ではニャチャンを国際都市に、カムランとニンチューを国家観光区に、バクバンフォンを国際海洋観光都市に発展させていきます」

こうした統合の効果を活かし、新生カインホア省は南中部沿岸地域の新たな成長の極としての地位を築こうとしています。2030年には中央直轄市への昇格を目指し、国内外からの投資と観光を一層呼び込む魅力ある地方へと変貌しつつあります。

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