 南部ビンズオン省にある工業団地＝vnexpress.net |
2020年のPCI＝地方レベルの競争力ランキング指数で南部ビンズオン省は順位が大きく上昇し、トップ５に入りました。これはビンズオン省が新型コロナ禍の中でも収めてきた成果を発揮し、困難を乗り越え、発展の維持に尽力してきたことによる成果です。
これまでビンズオン省は持続可能な発展と投資環境の改善を両立させ、その中で行政手続きの改革を突破口と見なしています。一方でビンズオン省はインフラ整備、土地区画整備、人材の質的向上への投資を推進しているとともに、労働者の物心両面での生活水準の向上に力を入れてきました。
その結果、2020年のPCIランキングでビンズオン省の指数は前年より2.78点伸ばし、中でも、市場参入で1.22点、企業支援では0.19点増加したということです。サン・バン・マイ株式会社のチャン・チョン・タイン社長によりますと、ビンズオン省はインフラ整備を良好に行い、企業の発展に有利な条件を作り出しています。また、この間、同省は行政手続き改革を加速させ、企業の生産経営活動に便宜を図ることが狙いです。
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「ビンズオン省の各県、村、地区、町の行政府は人民、企業のサービスを改善してきました。また、同省は地元とホーチミン市を含む近隣各省、市を結ぶ交通システムを整備し、ロジスティックス・コストや輸送料を削減しました。」
「1人の投資家を良好にサービスすると多くの新たな投資家の誘致が図られる」という方針の下でビンズオン省行政府と各省庁の指導者は業界団体や企業との対話と会合を定期的に行い、彼らの意見や提案に耳を傾けるとともに、企業の困難と問題点を適宜に解決し、企業の効果的かつ安定的な活動を確保しています。投資家らはこうした対話と会合がオープンな雰囲気の中で行われ、地方行政府が企業と一緒に歩んでいく決意を示したことを高く評価しました。
 南部ビンズオン省にあるFDI企業＝VOV |
ビンズオン省人民委員会のボ・バン・ミン委員長は現在、同省は投資誘致刷新計画を展開しており、外国の大手企業や潜在力あるパートナーの誘致に集中していると明らかにしました。
また、同省はハイテク分野や付加価値が高く、多くの労働者を使わず、環境に優しい分野への投資を優先させ、その中で企画された工業団地や産業クラスターへの投資誘致に力を入れています。
さらに持続可能な開発計画では高品質のサービスと貿易の促進に沿う経済構造の転換に集中する方針が打ち出されました。特に新型コロナウイルス感染症が完全に制圧されていない中で、同省は企業の生産経営活動に最良の条件を作り出すため、あらゆる手を尽くしています。さらに、整備された都市インフラや交通システム、現代的な工業団地などのメリットを活用し、ビンズオン省は先進技術に基づく生産と投資誘致を推進し、インベンション・イノベーション・ゾーンの構築を目指しています。ミン委員長は次のように語りました。
（テープ）
「省内ではおよそ3200社の企業が事業を行っています。この間、各企業は活動の維持に尽力する一方、省の行政当局は企業の支援に全力を尽くしています。先ごろ、政府は企業の支援に関する決議を発布しました。私たちはこの決議の展開にあたるワーキング・グループを設立し、企業に対する適切な支援を行うことができると思います。例えば、関税では減税や納税の猶予、関税の減免などの措置が適用されます。一方、企業への金利の引き下げや債務リストラなどが実施されるとともに、行政手続きの簡素化が進められ、インターネット上の行政手続きや公共サービスの処理を通じて、製品の輸出入に有利な条件を作り出すことが狙いです。さらに労働に関して、外国人専門家の入国手続きを臨機応変に対応します。」
今後、ビンズオン省はインフラ整備に注力し、発展事業に拍車をかける方針を固めました。その中で交通システムの整備や地域連携、生産へのデジタル技術の適用、質の高い人材の育成に集中し、企業の高まっている需要に応えることが狙いです。これにより、ビンズオン省は競争力を向上させ、持続可能な発展を遂げるでしょう。