ライチャウ省の定期市 少数民族の豊かな文化をPRする場

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(VOVWORLD) - ハノイから西北へ約400キロメートル離れたところにあるライチャウ省は多数民族キン族のほか、約20の少数民族が共存している地方で、少数民族の豊かな文化で知られています。少数民族の文化を体験したいとすれば、定期市を抜きにして語ることはできないでしょう。
ライチャウ省の定期市 少数民族の豊かな文化をPRする場 - ảnh 1シンスオイホ村の定期市

(テープ)現場の音V6

毎週土曜日にライチャウ省フォント県シンスオイホ村では定期市が開かれます。シンスオイホ村は少数民族モン族の居住地であり、この定期市はモン族の民族衣装や錦織、横笛、装飾品のほか、地元の食料や食品なども売っています。定期市は地元の住民が商品を交換する場所であるだけでなく、出会いの場であり、話し合いの場所でもあります。村人の話です。

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「私はこの定期市で、女性用のドレスやスカート、男性用のシャツなどの衣類のほか、錦織で作られたバッグも売っています。定期市のほか、ソーシャルネットワークでもモン族の衣類などを紹介・販売しています」

近年、シンスオイホ村は壮大な自然の風景とモン族の豊かな文化で知られており、国内外の観光客の間で人気があります。シンスオイホ村の定期市に行く観光客も増えつつあり、村人が作った衣類や手工芸品などに対するニーズは高まっています。これは村人の収入増加につながっています。

シンスオイホ村の定期市はモン族の伝統的な錦織や手工芸品で知られているのに対し、ライチャウ省の省都ライチャウ市にあるサンタン定期市は少数民族の郷土料理で有名です。毎週土曜日の夜に開かれるサンタン定期市では、山間部の独特な料理「タンコ―(Thang Co)を食べないわけにはいきません。

ライチャウ省の定期市 少数民族の豊かな文化をPRする場 - ảnh 2サンタン定期市

「タンコー」は元々、モン族の伝統料理です。約200年前、モン族がライチャウ省に来てから、この料理はほかの民族にも広がり、現在では、北西部の人々に欠かせない一般的な料理となっています。「タンコー」は山の人たちの鍋のような料理です。馬肉の美味しい部分を濾し取り、内臓や骨、肉、脂肪のほぼすべてを使って「タンコー」を作ります。作り方はとても簡単です。馬肉と内臓を洗い、カルダモン、アニス、シナモン、レモングラス、生姜、その他多くの秘伝のスパイスを含む12種類の伝統的なスパイスで味付けします。次に、大きな鍋を使用してすべての肉と内臓を炒め、鍋に水を注ぎ、炭火で何時間も煮込みます。

「タンコ―」のほか、ザイ族の麺類「フォー」も多くの観光客を引き付けています。「フォーニャン」と呼ばれるザイ族のフォーは、世界的にも知られているベトナムフォーと違う点があります。麺類の作り方は大体同じですが、普通のフォーより麺が太いのが特徴です。また、普通のフォーは、鶏ガラの出汁に鶏肉を合わせたフォーガーと、牛骨の出汁を使用して牛肉を乗せたフォーボーの2種類がありますが、ザイ族の「フォーニャン」は、豚骨の出汁に豚肉を合わせているのが特徴です。そして、山間部ならではのスパイスにより、「フォーニャン」の味は普通のフォーとかなり違います。それでも、「フォーニャン」が好きになった観光客は少なくありません。ハノイから来た観光客の話です。

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「ライチャウ省に何回も行きましたが、サンタン定期市に行くのは今回がはじめてです。この市場で『フォーニャン』を食べてみました。本当に美味しかったです。麺類も野菜も新鮮で、心地よい料理です。地元の食文化を体験することができてうれしいですね。是非知り合いに紹介します」

ザイ族の「フォーニャン」はかなり長い歴史がありますが、今までは地元の人々以外にはあまり知られていませんでした。しかし、サンタン定期市が観光客の間で人気となったことから、「フォーニャン」の知名度が高まっています。「フォーニャン」を売っているヌン・ティ・ガーさんは次のように語りました。

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「子供の頃、親からフォーの作り方を教わりました。この数十年間、私はこの仕事をしています。幸い、多くのお客さんが来てくれています。特に、近年、観光客が増えています」

今後、ライチャウ省は、定期市を少数民族の豊かな文化を紹介する場と見なし、観光開発を進める方針です。

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