バリブアンタウ省友好諸組織連合会は、草の根外交を担当する政治・社会
組織としての役割を果たして、関連各部門、団体などと連携して、多くの草の根活動を効果的に行ってきました。
この数年間、同省の友好諸組織連合会は、現地の各部門や地方と連携して、34の国と地域から、延べ5493人からなる824の代表団と接触してきました。その他、ホーチミン市に駐在する日本や、ロシア、キューバ、ラオス、タイ、フランスなどの総領事館と常に関係を維持しており、幾つかの組織や地方との協力を維持しています。同時に、各国との友好関係を緊密化させるために、各国の祝日に当たり祝電を送るなど、各国で発生した自然災害の被災地に寄付金を募ったりしてきました。
現在、バリブアンタウ省は、ロシア連邦北西部のネネツ自治管区の行政当局と協力プログラムを締結しました。これまでに、双方は、バリブアンタウ省において「ネネツ自治管区文化デー」など様々な活動を開催してきました。
その一方で、バリブアンタウ省はイタリアのヴェネト州と友好協力関係を結んでいます。これに基づき、双方は、海運や、港湾サービス、食品加工産業、教育養成、観光、ハイテク農業、公的管理、経済、貿易、科学技術、医療、スポーツ、文化遺産のPR、環境、再生可能なエネルギーを初めとするエネルギーの開発などの分野において協力を促進することになっています。また、双方は、貿易・投資に関する情報の交換活動において協力すると共に、貿易と企業の代表団による相互訪問を交換し、それぞれの展示会や出来事への参加を奨励することで一致しました。その他、双方は、協力活動を効果的に行うために、年次会議を順番に開催することも合意しました。
2017年に、バリブアンタウ省とロシアのバシコルトスタン共和国は、経済、貿易、科学技術、文化などの分野における協力合意書を締結しました。ベトナムとEAEU=ユーラシア経済連合間の自由貿易協定が正式に発効した背景の中で、この合意書を効果的に実現するために、双方は、バリブアンタウ省で「経営協力の潜在力」をテーマにしたバリブアンタウ・バシコルトスタン企業フォーラムを開催した他、バシコルトスタン共和国の首都ウファにバリブアンタウ省製品の展示室を開設してきました。これらの協力活動は、双方の企業間の貿易交換の強化に原動力を作り出すとしています。
観光、文化分野について、双方は、それぞれの観光客を誘致するために、質の高い休養型観光地の建設や、それぞれの観光発展の潜在力に関する情報の交換においても協力し、双方の国民がそれぞれの文化や人々、歴史を深く理解できるために、頻繁に文芸公演を行う方針です。
教育養成分野では、バシコルトスタンは、ウファ市にある各大学の石油ガスと医療科学部で勉強するバリブアンタウ省の学生に有利な条件を作り出します。このことは、2018年9月24日から10月1日にかけて、バリブアンタウ省の作業グループによるバシコルトスタン訪問に当たり合意されました。
他方、ロシアの地方行政府や、復員軍人、教師、生徒などの多くの代表団は、バリブアンタウ省を訪れ、交流活動を行ってきました。その一方で、バリブアンタウ省の優秀な青少年の代表団は、ロシアを訪問し、ロシアの青少年と交流しました。
これらの交流、協力活動を通して、各国の人民は、ベトナムの国土や人々、外交政策などについて深く理解するようになりました。バリブアンタウ省は、そのチャンスを掴んで、同省の経済社会発展事業、特に、医療、教育、人道支援、社会保障、環境保全、気候変動対応など分野における各国の支持と支援を受けたいのです。
バリブアンタウ省の友好諸組織連合会は、同省への外国投資を誘致する懸け橋としての役割を果たしています。これまでに、バリブアンタウ省を初めとするベトナムと各国の経済グループによる合弁プロジェクトが効果的に実施されてきました。その中でも、ロシアのネネツ自治管区における石油ガス開拓プロジェクトや、バリブアンタウ省における日本との港湾サービス建設プロジェクト、日本との鉄鋼合弁会社のビナ キョウエイ スチール社、韓国との鉄鋼合弁会社のポスコ・ベトナム社などがあります。
草の根外交活動が効果的に行われたことは、バリブアンタウ省と各国の団結、友好関係の強化に寄与すると共に、同省の経済社会発展事業などへの各国のパートナーからの物心両面での支援を働きかけてきました。