マブル・ファームイチゴ農園 |
週末になると、ナルンモックチヤウ観光技術農業協同組合のマブル・ファームイチゴ農園は大勢の観光客を迎えます。
マブル・ファームを訪れる観光客は、VietGAP=ベトナム安全農産物生産基準による農作物栽培法を視察し、完熟した赤いイチゴを自ら摘み取って現場で味わい、持ち帰ることも出来ます。
協同組合のゴ・ミン・ヒエウ副会長によりますと、2019年に、6000平方メートルのイチゴを試験栽培し、体験ツアーが開始され、これまでに、延べ数千人の国内外の観光客を誘致したそうです。その後、ナルンモックチャウ観光技術農業協同組合は、2ヘクタールの農園でイチゴを栽培することにしました。
ヒエウ副会長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「このイチゴ農園は、一般の農園と違う点があります。それは、従来の栽培方法ではなく、国際基準の有機農法で栽培しているということです。この農法は、収穫量が多く、安全で健康にもよい上、味も美味しいのです」
一方、ソンラ市チエンシン区ノンドウック村にあるエコ観光スポット「ルンバン」は、地元少数民族タイ族のコミュニティの伝統文化を復元、紹介する施設ですが、ここでは、観光客は木材や石、竹など環境に優しい地元の資源でつくられた製品に囲まれた高床式の家に宿泊して、果樹園巡りや地元住民の民族色豊かな料理を味わうほか、伝統民謡、舞踊などを楽しむことが出来ます。
「ルンバン」エコ観光スポット |
「ルンバン」エコ観光スポットのチャン・ティ・ガム担当者は次のように明らかにしました。
(テープ)
「私たちは、林の涼しい環境でのユニークなエコツアーの開発に集中しています。はじめに、ノンドウック村の文芸チームと連携して文芸公演を実施しました。次は、記念撮影が好きな観光客のために、現地で有名な「バン」という花のほか、多くの樹木を栽培しました。農業体験ツアーを実現してから、観光客の数が日々増加しており、とても安心しています」
他方、ソンラ省は、OCOP=一村一品プログラムを実現しています。これまでに、同省は、ムオンラ県ゴックチエン集落の「ゴックチエン」コミュニティ観光地、トアンチャウ県フォンライ村の「ファディントップ」の観光商品をOCOP製品として認めました。
ソンラ省文化スポーツ観光局傘下の観光管理室のブイ・カック・バオ室長は次のように語っています。
(テープ)
「ソンラ省にある幾つかのエコ観光地区は農業と連携した観光活動を開発しています。例えば、コミュニティ観光に参加する観光客は、村人の手料理を味わうことが出来ます。料理は、現地の食材で作られたものです。そのほか、モックチャウ、ハッピーランドなどの観光スポットは、各種花の栽培を行うことで、観光開発をしています」
ソンラ省農業農村開発局のハ・ヌ・フエ局長によりますと、ソンラ省の農業部門は、農業と連携したユニークな観光商品の開発を継続しています。中でも、現地の伝統文化の保存と価値の発揮を基礎にしてサービス業、農村部観光の開発に注視しています。
フエ局長は次のように述べています。
(テープ)
「観光客は農業体験ツアーを好む傾向があります。そこで、私たちは、観光客向けの農園を設置する傍ら、農業体験ツアーについて農家の認識を高めるようしています。これを基礎にして、大手企業や農業協同組合などは、農家の農業を支援する一方、体験ツアーを行うということです」
ソンラ省における農業体験ツアーは、好調に推移しており、現代の嗜好に合致する傍ら、農民に安定した収入をもたらしています。同省の行政当局は、地方と旅行会社との連携による魅力的な農業観光商品をつくり、観光客のニーズに応えるとともに、農民に持続可能な経済的利益をもたらす管理措置を講じています。