北部山間部カオバン省チュンカイン県クオイキ村は中国との国境地域に位置し、チュンカイン県における有名な観光スポットの一つとなっています。現在、この村には少数民族テイ(Tay)族、100世帯あまりが住んでいます。村の門にはクオイキ川があり、その周りに森林で囲まれています。テイ族の言語では、「クオイキ」という意味は、小さな谷川です。
この村にある家は、石で建設されていますが、屋根は「陰陽」と呼ばれる瓦が葺かれています。湾曲した瓦を凹面と凸面の列を交互に並べ、列の境目は石灰で密着させます。村の奥に至るまでの道は、天然石ブロックで舗装され、家との仕切り垣も石で作られています。テイ族の考えでは、石山は、神様の代表であるので、石で建設される家には、村民を保護する力があると信じられています。
村民の一人は次のように明らかにしました。
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「クオイキ村は、石で建設される家、および高床式の家に、よりユニークな美しさがあります。この村は、バンゾック滝とグオムガオ洞窟の景観群に位置しているので、近年、多くの観光客が訪れます。特に、週末になると、村にあるほとんどのホームステイや宿泊施設は満室で空き部屋がありませんよ」
2009年末に、クオイキ村はテイ族文化観光村として建設されました。チュンカイン県文化情報室のルオン・バン・ラ室長は次のように明らかにしました。
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「2016年から、村民たちは、ホームステイサービスの提供に着手しました。これまでに、テイ族文化観光村の建設プロジェクトの実施に参加している17の世帯は、ホームステイを営んでいます。地元の独特な観光商品はテイ族の伝統文化に繋がっています。テイ族文化観光村はカオバン省のコミュニティ・ベースド・ツーリズム開発のハイライトとなっています」
クオイキ村にある17箇所のホームステイの内の3箇所は、建設されたばかりです。新築ホームステイは伝統と現代性が融合した調和のとれた建築様式を持っています。「ランルン」と名づけられたホームステイのオーナーであるホアン・ティ・カインさんは次のように明らかにしました。
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「我が家のホームステイは1年余り前に石で建設されました。宿舎の規模は客室数9室、34人が収容できます。宿泊客は主にフランス、オランダ、アメリカ、スペインからの観光客です」
毎年9月から11月まではクオイキ村を訪問する観光客が一番多いです。ハノイ市からの観光客は次のように語っています。
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「私は、これまでに色々なところへ足を運びましたが、この村にある石造りの家の独特な建築様式には驚かれました。古い建築と近代建築が混雑しています。さらに、谷川の澄んだ水の流れと岩々がつくり出す景観は見事です。この場所は、休養ツアーと体験ツアーに最適です。機会があれば、再びこの村を旅行したいと思います」
クオイキ村のホームステイに宿泊する観光客は、美しい自然風景を鑑賞するだけでなく、テイ族の特産品や、郷土料理を味わったり、テイ族の伝統踊り「ムア・サプ」に参加したり、民謡「テン」と琴「ティン」の音色を聴くことも出来ます。特に、外国人観光客は、登山ツアー、キャンプファイヤー、田植え体験、魚捕り体験に興味を持っているようです。
フランス人観光客であるレドゥアン・マヒさんは次のように語っています。
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「この村のホームステイに1泊2日宿泊しましたが、様々な面白い体験をしました。本当に素晴らしかったです。村民たちは、親しみやく、食べ物も美味しかったです」
2008年に、クオイキ村は文化スポーツ観光省から「少数民族コミュニティの代表的な文化村」として認定されました。風光明媚な景色、ユニークな文化、美しい建築の家に恵まれたクオイキ村は、国内外の観光客を魅了する目的地として発展しています。