国際協力で国益を優先

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まもなく開催される第12回党大会に提出される報告議案には今後5年間の外交事業の目標として国際法の基本的な原則に従って、平等と互恵を基礎に国家、民 族の利益を確保することを第一にあげました。この目標は30年間にわたるドイモイ=刷新事業から引き出された教訓を基に、国際情勢に見合うよう設定された ものです。
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まもなく開催される第12回党大会に提出される報告議案には今後5年間の外交事業の目標として国際法の基本的な原則に従って、平等と互恵を基礎に国家、民族の利益を確保することを第一にあげました。この目標は30年間にわたるドイモイ=刷新事業から引き出された教訓を基に、国際情勢に見合うよう設定されたものです。

この5年間、ベトナムは二国間、及び多国間場裏で外交活動を効果的に進めるなど、党、国家、国会の外交活動と草の根外交活動を緊密に結びつけてきました。

この5年間の外交活動、国家の地位向上に貢献

この5年、ベトナムは地域と世界の重要な国々とパートナー関係を樹立しました。ちなみに、8カ国と戦略的パートナー関係を2カ国と戦略的かつ全面的パートナー関係、3カ国と全面的パートナー関係を構築しています。また、韓国、ユーラシア経済連合、欧州連合との新世代の自由貿易協定を締結しました。一方、ベトナムはASEAN経済共同体の構築を目指す総合計画を積極的に実施してきました。去る10月、ベトナムをはじめ、参加12カ国はTPP=環太平洋経済連携協定の交渉で大筋合意を達成しました。

ベトナム東部海域(南シナ海)問題などの複雑な問題に関し、ベトナムの解決策は全党、全国民、また国際社会の支持を得ました。これらの成果はベトナムが堅持している「国家と民族の利益と強固な社会主義共和国に向けて」という外交路線によるところが大きいと見られます。第12回党大会を前に共産党中央対外委員会のホアン・ビン・クアン委員長は各国の外交団と会見した際、次のように強調しました。

(テープ) O Quan

「ベトナム共産党の報告議案には外交事業の目標は国際法の基本的な原則に従って、平等と互恵を基礎に国家、民族の利益を確保するとともに独立、自主、平和、協力、発展、国際関係の多様化、全方位の外交路線を堅持し、国際社会への参入を進め、各国の信頼に足る友人となれるということが明記されています。外交活動は平和で安定な環境の確保し、海外からのあらゆる財源の徹底的な活用を目指します。」

今後5年の外交活動、国家と民族の利益の確保を目指す

在中国ベトナム大使館のブイ・ホン・フック元大使は第12回党大会に提出される報告議案は意味深い課題を取り上げました。それはこの先5年の外交活動は国家と民族の利益の確保を目標とし、任務にも位置づけることであるとの見解を示しました。フック氏は次のように語りました。

(テープ)

「現在、2つの戦略的な任務があります。第一は、国を強固に発展させ、国民の生活水準を改善すること。第2、東部海域の情勢が複雑に推移している背景の中で独立、主権、領土保全を確保することです。アメリカ、中国、ロシア、日本などの大国や小国はいずれも国益を第一に位置づけています。ベトナムもそうしなければなりません。これは30年間にわたるドイモイ=刷新事業から引き出された教訓です。」

多くの国の平和、安定、領土保全が脅かされている現在、国防上の協力はベトナムの対外路線の重要な柱の一つとなっています。国防分野での国際関係研究院のブ・ティエン・チョン院長によりますと、対外国防協力は「全ての国の信頼にたるパートナーになれる」という党と国家の対外路線に従って行なわれています。ベトナムはASEAN諸国をはじめ、近隣諸国と大国、従来からの友好国などと国防軍事協力を促進する方針です。また、独立、自主、平等、互恵を基礎に政治、経済、国防安全保障などの分野での正当な利益の確保を目指し、国防協力を強化しています。さきほどのブ・ティエン・チョン院長は次のように語りました。

(テープ)

「国防・軍事能力を向上させ、平和で安定な環境を維持すると同時に主権、独立、領土保全を確保できるよう、国防協力を強化してゆきます。また、東南アジアとアジア太平洋地域の平和、繁栄に向けて力を尽くす決意です。」

ベトナムの正しい外交路線は平和で安定した環境の維持、また、経済社会発展、祖国の領土保全、海と島の領有権の確保に向け、今後も継続されていくとしています。

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