独立80周年を記念するハノイの雰囲気

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(VOVWORLD) - この8月初め、ベトナム美術博物館では、最新型のヘッドホンやスクリーンなどが新たに導入され、来館者の体験向上を図っています。美術博物館のグエン・アイン・ミン館長は次のように語りました。
この数日、首都ハノイはベトナムの国旗である金星紅旗で街が彩られ、8月革命9月2日の独立80周年記念日を迎える準備が整いました。このところ、ハノイは大規模な政治・文化イベントが数多く開催される場所だけでなく、大勢の観光客の目的地ともなっています。
独立80周年を記念するハノイの雰囲気 - ảnh 1ハノイのフラッグタワーにたなびく国旗(写真:Phúc Tài/VOV Giao thông)

この8月初め、ベトナム美術博物館では、最新型のヘッドホンやスクリーンなどが新たに導入され、来館者の体験向上を図っています。美術博物館のグエン・アイン・ミン館長は次のように語りました。

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「建国80周年記念日に向けて、8月15日から『祖国の子どもたち』という展示会を開催します。その後、ミニコンサートや音楽ステージなども予定しています。9月1日から3日まで、来館者は無料で博物館を訪れることができます」
一方、独立のための闘争時代に多くの革命戦士が拘束された場所として知られているホアロー収容所跡でも、訪問者を迎えるための準備が万全に進められています。待合スペースや整列エリアは来場者の動線を考慮して配置され、冷却ファンや飲料水も用意されるなど、まもなく迎えるピーク時期への対応が整えられています。
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「建国80周年記念日にあたり、この歴史的な場所を訪れ、先人たちの祖国への愛を実感でき嬉しいです。そして、ベトナム人であることを誇りに思っています」                       
独立80周年を記念するハノイの雰囲気 - ảnh 2ハノイ中心部にある「赤い歴史の地」の一つ、ホアロー収容所跡(写真:Anh Thư/VOV Giao thông)

この時期、ハノイを訪れる観光客は、特別な選択肢が与えられています。それは、新たに設計された10両編成の2階建観光列車です。5両の客車は、ハノイの歴史にその名を残す5つの城門の名前が付けられ、それぞれ異なるテーマを持っています。

この観光列車は8月19日に運行を開始しました。1日3便、ハノイ駅を出発し、ロンビエン駅、ザーラム駅、イェンビエン駅を経て、バクニン省のトゥーソン駅までを結びます。ザーラム車両会社の機関車・客車工場のマイ・バン・ゴック工場長は次のように語りました。
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「私たちは2年間にわたり、この2階建ての観光列車の製造構想を温めてきたものです。年初6カ月間で製造を完了しました。素材から技術まで、すべての工程において細部まで磨きをかけ、美観を高めています。車内の内装も刷新し、テーブルや座席の配置を工夫することで、乗客が外の景色を楽しみながら、社内で写真撮影もできるようにしました。クラシックな雰囲気に現代的な要素を加えたデザインになっています。また、車内にはWi-Fiを完備し、スマートフォンの充電も可能です」
一方、この時期、ハノイの多くのカフェが国旗の赤色で鮮やかに彩られています。美しく飾られたコーナーは、多くの人にとって写真撮影やチェックインの人気スポットとなっています。
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「私はFacebook、TikTok、InstagramなどのSNSに投稿して、愛国の精神を広めたいと思っています。そして、外国人観光客にもこの意義ある撮影スポットを紹介したいと思っています」
また、ハノイ市内の多くの所で開かれるワークショップも、観光客をはじめ、ハノイ市民に魅力的な体験を提供しています。観光客は、国旗をモチーフにした伝統の菅笠ノンラーを自分で装飾することができるほか、ベトナム国旗にある赤や黄色を取り入れた料理や飲み物作りも体験できます。チョイ・ワークショップの創設者であるグエン・ジエウ・リンさんは次のように述べました。
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「ここを訪れたお客様には、食事を楽しむだけでなく、ベトナムの文化、そして、ベトナム人の愛国心を感じてもらえる場所です」
博物館や歴史的遺跡だけでなく、ハノイのそれぞれのカフェやワークショップもすべては「愛国心」という物語を、優しく、しかし誇り高く語りかけています。初めて訪れる人にとっても、再び戻ってきた人にとっても、この時期に行われるハノイへの旅の魅力は一層高まっていると言えます。

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