南部ハウザン省のルン・ゴック・ホアン自然保護区

Chia sẻ
(VOVWORLD) -ベトナム南部ハウザン省フンヒエップ県に位置する「ルン・ゴック・ホアン自然保護区」は、メコンデルタ地域の“緑の肺”と称される貴重な湿地帯です。
南部ハウザン省のルン・ゴック・ホアン自然保護区 - ảnh 1ルン・ゴック・ホアン自然保護区を見学する観光客
この保護区は、メコン川下流域特有の水辺に生息する動植物が豊富にあるだけでなく、野生動物の保護・救護施設も併設されています。総面積はおよそ2800ヘクタールにおよぶこのルン・ゴック・ホアン自然保護区はハウ川の西部を代表する典型的な湿地生態系を有しています。
現在、ルン・ゴック・ホアン自然保護区では約900種を超える動植物が生息しており、その中には、ベトナムおよび世界的なレッドデータブックに記載されている貴重な種も含まれます。ルン・ゴック・ホアン自然保護区のルー・スアン・ホイ所長によりますと、ここで、植物コレクション園の設立と野生動物救護エリアの整備は、在来種の収集・保護を効率的に進めるとともに、将来的なエコツーリズムの発展を視野に入れた重要なステップとなっていると明らかにし、次のように述べました。
(テープ)
「ルン・ゴック・ホアン自然保護区では、地域固有の貴重な植物種を集めた植物収集園を整備するとともに、絶滅の危機にある希少な野生動物の保護・飼育エリアも設けられています。ハウザン省人民委員会は毎年予算から在来の遺伝資源の保護・維持に支給します」
現場の音 
南部ハウザン省のルン・ゴック・ホアン自然保護区 - ảnh 2救助された鳥
この植物園および野生動物救護施設は、1ヘクタールを超える敷地に設置されており、およそ90種におよぶ希少な在来植物が保存されています。この3年間で、同園では3000キロ以上にのぼる野生動物が保護・回復されたのち、森へと再放流されています。中でも、ヘビ、カメ、野鳥の救護件数が最も多いとのことです。ルン・ゴック・ホアン自然保護区の湿地保全・科学部門の責任者、チャン・ベー・エム氏は、次のように述べました。
(テープ)
「毎年、関係当局が野生動物の取り締まりを行っており、保護区で保護された動物を確認・分類しています。その中で、在来種と判断された健康な個体は森へ返しています。一方で、在来ではない種に関しては、森林警備隊が他の施設と連携し、それぞれの原産地へと戻す手続きを行っています。たとえば、最近、カオカット(アカコウノトリ)やセンザンコウなどの一部の動物が、南部にあるカットティエン国立公園へ移送されました」
南部ハウザン省のルン・ゴック・ホアン自然保護区 - ảnh 3チャン・ベー・エム氏
ルン・ゴック・ホアン自然保護区では、ワニ、ビルマニシキヘビ、アミメニシキヘビなどさまざまな野生動物の飼育・保全も行われています。この施設を訪れたハウザン省の住民、レ・ティ・ヒエンさんは、次のように語りました。
(テープ)
「メコンデルタ地域のさまざまな場所を見学してきましたが、ルン・ゴック・ホアン自然保護区で見たワニほど大きな個体は初めてでした。ここでは貴重な野生動物も多数飼育・保存されていて、穏やかで詩的な風景があります。エコツーリズムを発展させれば、多くの観光客を惹きつけるでしょう」
ルン・ゴック・ホアンの植物収集園と野生動物救護センターは、まさにエコツーリズムの発展に理想的な条件を備えています。ハウザン省の観光開発計画によりますと、このルン・ゴック・ホアン自然保護区が地元の主要観光拠点として位置づけられ、2030年までに「国家観光区」へと発展させるという目標が掲げられています。

ご感想