ヨクドン国立公園における“ゾウに優しい観光モデル”の体験

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(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグェン地方にあるダクラク省ブオンドン県のヨクドン国立公園を訪れた観光客は森に入り、ゾウが食事をしたり、水を飲んだり、水浴びしたり、ゾウが散歩したりする様子を遠くから観察することができます。
ヨクドン国立公園における“ゾウに優しい観光モデル”の体験 - ảnh 1

これらは、ヨクドン国立公園でこの6 年間実施されてきた“ゾウに優しい観光モデル”のアクティビティです。

現場の音

この観光ツアーを体験したホーチミン市の観光客ファン・クエ・ゴック・ラムさんは安全な距離で、半野生の環境で生きているゾウの様子を見学できるようになりました。ラムさんの話です。

(テープ)

「ゾウは自然環境の中で生かされるようになっています。私自身もゾウがそのような環境で生きているのを見ると安心しています。ゾウは野生動物なので、森の中にいるほうがいいと思います。ここに来たとき、ツアーガイドが象についてたくさんの情報を教えてくれたので、とても興味深いです。ゾウについてもっと知りたいと思っています」

この体験活動は、多くのゾウが日増しに老化してきたことから、ヨクドン国立公園とアジア動物基金がダクラク省のゾウ群を保存する目的で2018年半ばから共同で実施してきた「ゾウに優しい観光モデル」です。

現在、ダクラク省のゾウ10頭がこのエコツアーに参加しています。アジア動物基金のプロジェクトを担当するファム・スアン・クインさんによりますと、この観光ツアーに参加する観光客はゾウに乗るのではなく、遠くからゾウの生活を観察できるようになると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「観光ガイドは象が自分の命令に従うようにするための鉄のフックや木のハンマーを持っていません。報酬や食べ物を使ってはじめて象の協力が得られます。これらの方法により、ゾウは徐々に本来の性質に戻り、食べ物をどこで見つけるか、自分自身を癒す方法、そしてお互いの世話をする方法を知ることができるようになります。徐々にゾウの心理は快適になり、健康状態も改善します」

ヨクドン国立公園における“ゾウに優しい観光モデル”の体験 - ảnh 2

この6 年間、数多くの観光客はヨクドン国立公園を訪れ、「ゾウに優しい観光モデル」を体験しました。 2023 年、この体験ツアーが、ベトナム記録機構により、ベトナムで最もユニークな20のツアー の 1 つとして認定されました。ヨクドン国立公園のツアーガイドのY・シエム・ヒョクさんは、この認定はこの観光モデルがゾウや自然環境にプラスの影響をもたらすだけでなく、観光客にも非常に愛されていることを示していると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「“ゾウに優しい観光モデル”は現在、国内外からの多くの観光客を魅了しています。この観光モデルは個々のゾウに思いやりの価値をもたらします。この観光モデルを体験する際に、私たちは観光客がもっとゾウを好きになってもらうためのメッセージを伝えていきます」

ヨクドン国立公園を訪れる観光客は、ゾウに優しい観光モデルに参加できるほか、セレポク川でのボート漕ぎ、魚釣り、キャンプ、野鳥観察や写真撮影、森林散策など他の多くのアクティビティも体験できます。

ヨクドン国立公園は生物多様性が豊かで、多くの希少な動植物種が生息しており、食料と水源も備えていることから、ダクラクのゾウが半野生の生活環境に戻るのに適した生息環境があります。これにより、ダクラクを訪れる観光客にユニークな観光モデルを提供しながら、ゾウがより健康に、より自由に生きられるチャンスを与えます。

 

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