トアンさん |
トアンさんは、退役後、地元に戻ってきてからずっと、生産活動に励んでいます。彼は、故郷に戻った30年余りの困難な状態を振り返り、次のように語りました。
(テープ)
「当時、我が家の生活は食べるものがなく、とても苦しい生活でした。そこで、レンガ造りの仕事をして生計を立てました。お陰さまで、レンガの生産活動が順調になって、家族の生活は以前より大きく改善されるようになっただけでなく、現地住民の多くの人に仕事を与えることができました。」
トアンさんの話によりますと、レンガを造る傍ら、5000平方メートルの敷地で、鶏を飼ったり、魚の養殖をしたり、質の高い果物の栽培を行ったりしています。こうした生産活動を効果的に行ったことで、トアンさん一家の年収は平均2億ドン、約97万円に達しています。村人のティンさんは、「トアンさんは現地住民のお手本である」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「トアンさんは、傷病軍人でありながらも、経済発展を遂げ、生活上の困難を乗り越えました。さらに、彼は、党の主張や政策、国の法律の履行においてお手本として活躍しています。」
トアンさんは、畜産の飼育と果物の栽培に科学技術を導入し、生活上困難な状態にある家庭に経済発展のための経験を分かち合う用意があります。ヌタン県労働傷病軍人社会事業室のチャン・アン・トアン副室長は次のように語りました。
(テープ)
「傷病軍人のトアンさんは、いつものように困難を乗り越える強い意志を示しています。彼のお手本は、『身体は不自由でも、無駄な人間ではない』という真理を悟りました。彼は、自分の力と知恵で困難を乗り越え、富を築きました。」
トアンさんは、戦争中に生死の境に立たされた時もあったので、今日のような平和時代に、経営生産を発展させるためにさらに努力して、様々な困難を乗り越えるお手本になるべきだ」と考えています。