優れた指導者のレ・ドゥク・ト氏と歴史的意義を持つパリ和平協定

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(VOVWORLD) - 1968年4月、ホーチミン主席は、ト氏をパリ和平協定を交渉するベトナム民主共和国代表団の顧問に任命しました。交渉で、ト氏はあらゆる場を活用し、アメリカによるベトナム戦争の不条理を世界各国に訴えました。

生前、ベトナム共産党中央人事委員会委員長であったレ・ドゥク・ト氏はベトナム戦争中に、南部各地で活躍していました。また、党と政府の多くのポストを務めました。特に、1973年1月27日、パリでベトナム民主共和国(北ベトナム)、ベトナム共和国(南ベトナム)、南ベトナム共和国臨時革命政府、アメリカ合衆国の間で調印されたベトナム戦争終結を約した協定いわゆるパリ和平協定を交渉するベトナム民主共和国代表団の顧問として知られています。

優れた指導者のレ・ドゥク・ト氏と歴史的意義を持つパリ和平協定 - ảnh 1レ・ドゥク・ト氏(左)とヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー国務長官=TTXVN

1968年4月、ホーチミン主席は、ト氏をパリ和平協定を交渉するベトナム民主共和国代表団の顧問に任命しました。交渉で、ト氏はあらゆる場を活用し、アメリカによるベトナム戦争の不条理を世界各国に訴えました。また、当時のアメリカのヘンリー・アルフレッド・キッシンジャー国務長官との秘密交渉で、ト氏はベトナムでの戦争を終結させ、平和を取り戻したいというベトナム国民の善意を強調しました。

レ・ドゥク・ト氏について、グエン・ジ・ニェン元外務大臣は、「5年にわたったパリ和平協定に関する交渉において、ト氏は海外に派遣された将軍として活躍し、創意工夫を凝らし、主動的な立場を保ち、相手を抵抗不可能な状態に追い込んだ」と回顧しています。

優れた指導者のレ・ドゥク・ト氏と歴史的意義を持つパリ和平協定 - ảnh 2ダン・ホアン・ザン外務次官=TTXVN

一方、ダン・ホアン・ザン外務次官によりますと、ト氏は優れた外交官でありながら、才能のある交渉人でもあったとしています。ザン次官は次のように述べています。

(テープ)

「パリ和平協定の交渉プロセスにおいて、アメリカと比べ、ベトナムは小国であり、外交面で経験が浅かったと言えます。特に、キッシンジャー氏は世界的にも有名な優れた外交官でした。しかし、そのキッシンジャー氏でさえもト氏を敬服したということです。ト氏は優れた人物です」            

交渉で、アメリカ側からパリ和平協定の締結を延期しようとし、受け入れられない要求を突き付けられたのに対し、ト氏は強固な姿勢を崩さず、「これまで、十数年間、アメリカ側と戦って、交渉も5年かかった。ベトナムを威嚇することが不可能だ」と強調しました。同時に、柔軟な姿勢も見せました。ト氏について、ホーチミン政治学院のブイ・ディン・フォン博士は次のように分析しています。

(テープ)

「ト氏の知恵と技量を示す重要な要素はト氏が敵を正確かつ詳細に理解していたことです。『交渉相手の心を読む』というキッシンジャー氏の言葉のように、ト氏は相手が何をしようとしているかを正しく判断できました。また、強固な態度と柔軟な対応を使い分けることができました」

パリ和平協定は、政治や軍事、外交面での闘争によるものですが、その中には、レ・ドゥク・ト氏の大きな貢献があります。その協定が締結されてから、50年がたちましたが、今もなお、レ・ドゥク・ト氏はベトナム外交部門の優れた手本と見なされています。

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