タック・ウット上座 |
タック・ウット上座は、2004年に、オチュック寺の住職に就いて以来、毎日、現地のクメール族に仏の教えを説く傍ら、貧しい人々への支援を働きかけ、住民たちには真面目に仕事をするよう呼びかけています。タック・ウット上座は次のように語っています。
(テープ)
「私は、仏教徒や一般の人たちが法律を順守し、真面目に働くように働きかけています。また、子どもたちにも一生懸命勉強するよう話してきました。その結果、かつて大学卒業者、大学院の修士はいませんでしたが、現在は、何人かの人が大学、大学院終了の資格を持っています。住民の生活が日々改善されるようになっています。そのほか道路建設のために、予定地を提供するようにも住民に働きかけました。そのお陰で、道路や浄水システムが整備されています」
オチュック寺 |
一方でタック・ウット上座は、多くの夫婦間の不倫・浮気などの問題が生じると、夫側と妻側の双方と話し、和解するようにしてきました。そのほか、タック・ウット上座は、十数人の非行青少年の更生を行いました。後に、これらの青年は社会の役に立つような人になっています。タック・ウット上座について、テイエウカン県公安庁のタック・ベ・ハイさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「現在、タック・ウット上座は、テイエウカン県にある15ヵ所のお寺を管理しています。上座は、常に地元の人、仏教徒に国の方針、政策を宣伝しています。このことは、地元での社会秩序の確保に貢献しています。特に、上座は貧しい家庭を支援するため、慈善活動をよく行っています。タック・ウット上座は現地住民の社会生活に影響力のある人です」
長年にわたり、社会活動に多大な貢献をしてきたタック・ウット上座は中央、省レベル、県レベルから多くの賞状を授与されました。また、タック・ウット上座、ホーチミン主席の道徳を見習おう運動において成果が見られたため、チャビン県人民委員会委員長からも表彰されています。これについてタック・ウット上座は次のように語りました。
(テープ)
「私は、ホーチミン主席を仏様のように祀っています。ホーチミン主席は逝去されましたが、ホーチミン主席の思想、道徳は現在において意義があります。ホーチミン主席は仏教徒たちの団結を常に強調していました。仏様も、仏教徒がいつも団結し合うよう教えていました」
民族大団結と故郷の建設事業に大いに貢献してきたタック・ウット上座は、クメール族の人々の心の支えです。