ベトナムの海洋文化の価値の発揮

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(VOVWORLD) -海岸線の全長3260キロメートルを擁するベトナムは大小1000もの島があります。そのユニークな地理的条件と長年にわたり、海と日々を生きるベトナムは豊富な海洋文化を所有しています。
ベトナムの海洋文化の価値の発揮 - ảnh 1ミーロン町の海を供養する儀式(写真:baotravinh.vn)

去る6月27日、南部チャービン省カウガン県ミーロン町で、町の海を供養する儀式が行われました。これはチャビン省の漁民が毎年執り行う儀式で、海に対する感謝の気持ちを表すとともに、平安と大漁を祈願するためのものでもあります。今年は供養の儀式のほか、スポーツ試合、民間の遊戯、食文化フェスティバルなど様々な活動が行われました。チャービン省文化スポーツ観光局のラム・ヒュ・フック副局長は次のように語りました。

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「ミーロン町の海を供養する儀式はこの地のユニークな祭りです。多くの観光客がこの祭りに参加していますので、旅行会社はこれを観光ツアーに入れることができると思います」

ミーロン町の海を供養する儀式はベトナムの沿岸地方の195もある民間の祭りの一つです。また、海に面しているベトナムの28の省や市には150の伝統工芸村があるほか、独自の食文化、伝統衣装、音楽などが保存されています。

近年、ベトナムの海と島に存在している多くの風俗習慣や祭りが復活され、沿岸地方に住んでいる住民のユニークな文化イベントとなってきました。これらは大漁を祈る儀式、クジラを祀る信仰、タインホア省の「Than Doc Cuoc」、いわゆる、「片足の神様」を祀る神社の祭りなど海洋につながる祭りです。中部クアンガイ省リーソン県を初めて訪れたチャン・タイン・マンさんは次のように語りました。

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「クアンガイ省は美しい海岸だけでなく、多くの有名な景勝地があります。ここを訪れるとホアンサとチュオンサ両群島の領有権、サーフイン文化などにかかわる多くの知見を得ることができます。チャンスがありましたら、もう一度ここに戻り、より多くの美しい場所を探訪したいです」

ベトナムの沿岸地方と離島には1000か所の遺跡があり、海と島を開発した先人の功労を示していると言えます。これらの遺跡のほとんどは海と島の領有権を確保するため敵軍と戦った功労者を祀る施設、または、漁民の信仰活動を行う施設などです。

例えば、北部クアンニン省にあるチャコ集会所、タインホア省にあるドックコック神社、南中部ビントアン省フークイ島にあるチェウズオン村の集会所などです。チャコ集会所があるモンカイ町チャコ地区人民委員会のグエム・チョン・ルアン副委員長は次のように語りました。

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「現在、チャコ地区の住民は昔ながらの伝統的な文化と伝統的な職業を維持、保存しています。これらの伝統的文化は地元の観光開発に寄与し、ユニークな観光商品となっています」

ベトナムの海洋文化の価値の発揮 - ảnh 2文化スポーツ観光省のチン・テイ・トゥイ次官(写真: Thanh Tùng/TTXVN)

近年、ベトナム政府は海洋文化に関する有形無形文化遺産の点検、認定、研究、収集に力を入れてきました。沿岸地方や離島にあるほとんどの文化遺跡が改修されたほか、多くの伝統的祭りが復活されました。文化スポーツ観光省のチン・テイ・トゥイ次官は次のように語りました。

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「第13回ベトナム共産党全国代表大会は文化を国の建設防衛事業における基礎的な力とするため、ベトナム人の全面的開発と先進的、かつ民族色豊かな文化づくりに努力することを明らかにしました。海洋文化はベトナムの多様で、民族色豊かな文化の一部であることから、その文化の価値を十分に認識した上で、その文化を国の発展の原動力にしなければなりません」

海洋文化の価値を維持、保存することはその多様化に寄与し、より多くの人々がその文化を理解できるようになりました。そのため、海洋文化を探訪する観光ツアーも日増しに発展し、海に面している地方の経済構造の転換に寄与するだけでなく、海と島の領有権の確保にも役立つと言えます。


 

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