ビントゥアン省 農業観光の推進

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(VOVWORLD) - 海洋観光に恵まれたビントゥアン省は農業観光を発展させれば、ベトナムの最も魅力的な観光地になることでしょう。

ベトナム南中部ビントゥアン省は手つかずの白い砂浜を持つことで有名です。中でも、ムイネビーチはベトナムのハワイとも言われ、国際的な海岸エコツアーの観光地として知られています。こうしたビントゥアン省は近年、国内外の観光客にとって理想的な目的地となっていますが、最近、農業を観光資源にする取り組みをしており、「農業観光」の発展に力を入れています。

ビントゥアン省 農業観光の推進 - ảnh 1ドラゴンフルーツ農園を体験している外国人観光客

ホーチミン市から北へ約200キロに位置するビントゥアン省は、全長192キロの海岸線を持ち、漁業だけでなく海洋観光の開発にも適した自然環境に恵まれています。 また、この地の果物の栽培面積は4万4千ヘクタール以上あり、その中で、ドラゴンフルーツの栽培面積は約3万ヘクタールで、ベトナムで最大のドラゴンフルーツの産地です。その他、ブドウやドリアン、ザボンなどの果物も多く栽培されています。

近年、ビントゥアン省で、グローバルGAPの基準によるドラゴンフルーツの栽培が盛んになっています。グローバルGAPとは世界基準の農業認証のことで、食品安全、労働環境、環境保全に配慮した「持続的な生産活動」を実践する優良企業に与えられる世界共通ブランドとなっており、対象となる農作物を欧州へ輸出する際には原則認証を取得する必要があります。これにより、この省のドラゴンフルーツは、ヨーロッパの他、日本、ニュージーランド、韓国、カナダなどに輸出されることになりました。こうしたビントゥアン省は、広々とした農園の魅力さを観光客の誘致に活用し、「農業観光」を発展させています。

近年、多くの国では、グリーンツーリズムやアグリツーリズムなど、農業と観光業の融合を表す言葉はたくさんあります。海洋観光で有名なビントゥアン省はドラゴンフルーツを始め、多くの果物の産地でもあることから、それらを融合した展開に成功しています。

ビントゥアン省 農業観光の推進 - ảnh 2エン・タイン・チュクさんの農園

ビントゥアン省ハムトゥアンナム県ハムミン村にあるグエン・タイン・チュクさんの農園の面積は4ヘクタールです。農園の主な果物はドラゴンフルーツですが、ザボンや、ジャックフルーツ、マンゴー、ココナッツも栽培されています。3年前に、チュクさんは、農園の風景を楽しみながら、これらの果物を狩りに行きたいという観光客のニーズをみて、ドラゴンフルーツ狩りやマンゴー狩りの他、果樹の手入れや魚釣りなどを観光化する企画を考えていました。これにより、チュクさんの農園はガイドブックにも取り入れられるほど、農業体験をしたい観光客にとって魅力的な目的地となっています。チュクさんの話です。

(テープ)

「この1年以上、新型コロナの影響で、お客さんが減っています。お客さんのほとんどは近くから来る人で、都会から来るお客さんは少ないです。また、平日のお客さんはわずかで、ほとんどが土日に来てくれています。ですから、新型コロナが収束すれば、お客さんは急増するでしょうね。我が農園で、ドラゴンフルーツの他、ココナッツやザボンも栽培していて、いろいろな体験を楽しむことができるからです。」

ビントゥアン省の農園では、観光客は果物狩りの他、果樹の手入れや果物の包装工程など農園の業務を体験することができます。また、ドラゴンフルーツを始め、果物はもちろん、果物から作られたジュースや食べ物を味わうことができました。ホーチミン市から来た観光客の話です。

(テープ)

「農園を見学するのは今回が初めてです。新鮮な空気の中で、美味しい果物を味わうことができました。また、農園のオーナーはとても親切で、暖かいもてなしをしてくれました。素晴らしいリラックスを与えるこの農園は必ずたくさんのお客さんが来ると思います。」

ビントゥアン省は農業観光を観光業の一本柱として見なしており、この観光の質的向上を図るとともに、PR活動を進める方針です。ビントゥアン省観光促進センターのヴォ・スアン・ギア所長は次のように語りました。

(テープ)

「ビントゥアン省にとって農業観光は潜在力が大きい部門です。私たちはマスメディアでビントゥアン省の農業観光を紹介するとともに、各旅行会社と連携して農業観光のツアーを開発しています。新型コロナの収束後、農園を訪れる観光客が急増し、この観光が一段と発展することを期待しております。農園はビントゥアン省の観光に新風を吹き込んで、ビントゥアン省の観光発展に弾みをつけるでしょう。」

海洋観光に恵まれたビントゥアン省は農業観光を発展させれば、ベトナムの最も魅力的な観光地になることでしょう。

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