ハイフォン・フードツアー

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(VOVWORLD) -北部港湾都市ハイフォンは火炎樹の並木が多いことでよく知られているだけでなく、豊富な“飲食文化”を持つ都市としても有名です。
ハイフォン・フードツアー - ảnh 1ハイフォン市の名物料理
ハイフォン市の飲食文化の魅力を堪能するなら、やはり「フードツアー・ハイフォン」が一番です。
現場の音 
西北部山岳地帯にあるライチャウ省から訪れた観光客のフオンさんは、朝早くから友人に連れられ、カウダット通りにある有名な蟹入り麺料理「バインダークア」(蟹米粉麺)の店を訪れました。以前からその名を耳にしていたフオンさんは今日、初めて本場で味わうことができました。
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「このバインダー・クアは前から聞いていましたが、実際に食べてみると本当に素晴らしいですね。数百キロ移動して来たかいがありました。麺はコシがあって、スープは濃厚、蟹の風味も格別です。見た目からして贅沢な一杯です。」
バインダー・クアはフォーとは異なる茶色の太麺に、カニの味噌や出汁が詰まったカニの肉団子が入ったスープで、野菜も多く入っており、空芯菜やトマトなどと一緒に食べるのが一般的です。地元出身のヴー・マイン・トアンさんもまた、この料理の熱烈なファンです。
(テープ)
「私たちハイフォンの人々も、朝食は、いつもバインダー・クアです。ハイフォンから遠く離れ、食べられないと恋しくなります。友人が訪ねて来るたびに必ず案内する料理ですね。やはり本場ハイフォンでしかこの味は出せません。特にラッチチャイ通りの“チャイ・リン交差点”近くの店が一番おいしいと思います」
蟹入り麺料理と並び、ハイフォンならではのもう一つの名物が「辛口バインミー」です。これは小ぶりながら強烈な存在感を放つ軽食です。指2本ほどの大きさで、トッピングはハイフォン独自の製法で作られたパテで、それが味の決め手となっています。
ハイフォン市出身のグエン・ティ・バン・アンさんは次のように述べました。
(テープ)
「この辛口バインミーは昔からハイフォンにある名物です。形も大きさも、材料も、他の地域のバインミーとは全く違います。具はたくさんいりません。パテと少しのチリソースだけで十分です。小さく見えても、2〜3本食べればお腹いっぱいになりますよ」
現場の音 
そのほか、ハイフォンのフードツアーといえば、欠かせないのが「貝料理」です。地元の人々はもちろん、ベトナム各地で親しまれている貝料理ですが、本場ハイフォンで味わう一皿は格別です。種類豊富な貝と独自の調理法、さらに特製のタレが、この街ならではの風味を生み出しています。ハノイから貝を目当てに訪れた観光客、トゥー・チャンさんは次のように述べました。
(テープ)
「ハイフォンの貝料理の調理方法は本当にバラエティ豊かです。タマリンド炒めやココナッツ炒め、塩漬け卵黄焼きなど、それぞれに違う味わいがあります。味付けはしっかりしていて辛みも強く、思わず“ヒーヒー”言いながら食べるんですけど、それが楽しいんです。貝だけでなく、いろいろなおやつも楽しめます。どのお店もおいしくて、私にとっては満点の10点です」
ハイフォン・フードツアー - ảnh 2ハイフォン市のフードツアー地図(写真提供:ハイフォン市の文化スポーツ観光局)
貝料理に加え、ハイフォンにはまだまだご当地ならではの味覚があります。チョード市場のネムチュア(豚肉を使ったベトナムの発酵食品)、ハイフォン名物のココナッツデザート「ズアザム」、ピリ辛魚麺「ブンカー」、カニ入り揚げ春巻き「ネムクアベー」など、食べ尽くせないほどのご馳走が並びます。
海辺の暮らしから生まれたハイフォンの食文化は、素朴さと力強さを兼ね備えた独特の個性で知られています。ハイフォン市文化・スポーツ・観光局のチャン・ティ・ホアン・マイ局長は次のように述べました。
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「ハイフォンの食文化はとても多彩で鮮やかです。ハノイ料理の“洗練”や“繊細さ”、フエ宮廷料理の“上品さ”とは一線を画し、さまざまな文化を取り入れながら、海の街ならではの自由闊達で個性的な味わいを育んできました」
こうした料理を堪能するには、空腹と食欲旺盛な気持ちを用意すること、そして1日だけの滞在ではなく、最低でも1泊2日の旅程が必要です。
ハイフォンのフードツアーは、単なる食の旅ではなく、心に残る感動の体験です。ここを訪れる人は「食べる」だけでなく、素朴でありながら忘れがたい食文化の奥深さを味わうことになるのです。

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