(写真:AFP/TTXVN) |
引き渡しを求める米国に対しては、アサンジュ被告の人権を守り、同被告が死刑に問われることがないなどの保証を3週間以内に提示するよう求めました。
米当局はアサンジュ被告が軍の機密文書を暴露して人命を危険にさらしたなどとして、身柄の引き渡しを求めています。
英国の裁判所は2022年に身柄引き渡しの命令を出し、英政府も承認しましたが、アサンジュ被告側が高等法院に不服を申し立てていました。
米国が期限までに保証を提示しなければ、5月の公聴会でアサンジュ被告の申し立てを認め、本格審理入りします。
アサンジュ被告はこの5年間、ロンドンにある刑務所に勾留され、その前の7年間は在英エクアドル大使館に籠城(ろうじょう)していました。
アサンジュ被告の身柄引き渡しをめぐっては、移送が認められれば報道の自由を抑圧することになると、言論の自由を擁護する人々から非難の声が上がっていました。
英高等法院は26日、米国への移送が表現の自由と相いれないことや、移送された場合に国籍が原因で裁判で不公平に扱われ、死刑を回避できない可能性があるとのアサンジュ被告の3点の主張が審理で認められる可能性があるとの見方を示しました。
ただし、起訴は政治的動機に基づいているとの主張は認めませんでした。(CNN)