国家銀行のグエン・ティ・ホン総裁 |
国家銀行のグエン・ティ・ホン総裁は、昨年末に国内外の情勢が複雑に推移したにもかかわらず、国家銀行は情勢を見極めながら、臨機応変に対応してきたと明らかにしました。ホン総裁によりますと、昨年、各国の政策金利の引き上げとインフレの高騰により、ベトナムは政策金利を引き上げを余儀なくされました。しかし、インフレ緩和により今年に入ってからの利下げが可能になったとしています。
同総裁は議会で、マクロ経済の安定と銀行システムの安全性を優先する方針を示し、「マクロ経済の安定を維持する戦略を堅持し、状況を注意深く監視し、適切かつ柔軟な措置を講じる」と説明しました。ホン総裁は次のように語りました。
(テープ)
「銀行システムの安全性を優先する方針は正しいものです。どんな措置をとるのか、そしてどのように、どのぐらい実施するのかを真剣に検討しています。これは、マクロ経済の安定、銀行システムの安全性の確保、有利な経営環境の提示のためです」
一方、計画投資省のグエン・チ・ズン大臣は、昨年末に、政府は経済が直面している困難を十分に認識したうえで、適切な対応策を講じてきたと述べ、今年初めからの経済成長が前向きであることはその結果であると強調しました。これからの任務についてズン大臣は次のように語りました。
(テープ)
「政府は情勢を見極めながら、打ち出された目標を実現するために、ボトルネックを取り除きます。政府は公共投資の強化を指導するとともに、企業の困難解消を目指すより効果的な対策を講じていきます」