国連安保理、ベネズエラ情勢巡り緊急会合 米国が「最大限」の制裁表明

Chia sẻ
(VOVWORLD) - トランプ政権はここ数カ月、ベネズエラ沖などで麻薬を運搬していたとする船舶を攻撃してきました。トランプ大統領は、ベネズエラの陸地への攻撃も警告しています。

国連安全保障理事会は23日、ベネズエラ情勢を巡り、緊急会合を開きました。アメリカは、マドゥロ大統領の資金源を断つため「最大限」の制裁を科すと表明しました。一方、ロシアは、ほかの中南米諸国がアメリカの次の標的になる可能性があると警告しました。

トランプ政権はここ数カ月、ベネズエラ沖などで麻薬を運搬していたとする船舶を攻撃してきました。トランプ大統領は、ベネズエラの陸地への攻撃も警告しています。

アメリカのウォルツ国連大使は、「この半球、われわれの近隣諸国、そしてアメリカにとって最も深刻な脅威は、国境を越えて活動するテロ組織や犯罪組織だ」と指摘しました。

そのうえで、「制裁対象の石油タンカーが、マドゥロ氏とその非合法政権にとって主要な経済的生命線となっているのが現状だ。これらのタンカーは、麻薬テロ組織カルテル・デ・ロス・ソレスの資金源にもなっている」と述べました。

トランプ大統領は、ベネズエラに出入りする制裁対象のすべての石油タンカーに対する全面的な封鎖を命じており、アメリカ沿岸警備隊は今月、カリブ海でベネズエラ産原油を積んでいたタンカー2隻を拿捕しました。

ロシアのネベンジャ国連大使は、西半球への関与を強化するというアメリカ政権の戦略文書を引き合いに出し、「現在行われている介入は、中南米諸国に対する将来の武力行使のひな型になる可能性がある」と述べました。

中国の孫磊国連次席大使は、アメリカに対し、「直ちに関連行動を停止し、さらなる緊張の激化を回避する」よう求めました。

安保理の会合開催を要請したベネズエラのモンカダ国連大使は、「脅威はベネズエラではなく、アメリカ政府だ」と訴えました。(ロイター)

ご感想