ハノイのハムロン教会 |
ハノイでは、多くの市民や観光客が大聖堂やハムロン教会、クアバック教会など、中心部の通りに集まり、クリスマスを楽しみました。カトリック信者だけでなく、多くの人がこの日を大切にし、家族や親しい友人とともに思い出のひとときを過ごしました。市民は次のように話しています。
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「私たちのような信者にとって、毎年、クリスマスになると本当にうれしくて、とても楽しみです。いろいろな行事がありますから」
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「クリスマスの雰囲気に合わせて、思い出に残るきれいな写真を撮りたいです。ここはとても華やかで、夜になるほどきれいになります」
中部ダナン市でも、クリスマスの雰囲気が街や住宅地、公民館に広がりました。市中心部では、赤・青・白のイルミネーションやクリスマス・ツリー、洞窟飾りが、温かく平和で人間味あふれる祝祭の季節を演出しました。
中部高原地帯ラムドン省では、ダラット大聖堂をはじめとするカトリック施設が、クリスマスの夜に明るく照らされました。この日、少数民族コホ族のチル・クイェンさんは教会を訪れ、洪水被害を乗り越え、平穏なクリスマスを祈りました。
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「皆さんが安らかなクリスマスを迎えられることを願っています。良いことは続き、不運なことは時間とともに流れ去り、楽しい新年を迎えられるように。新しい年が、心も生活も豊かになる年でありますように」
ホーチミン市の大聖堂 |
一方、約1か月前の洪水で大きな被害を受けた中部高原地帯ダクラク省トゥイアンドン村でも、クリスマスの雰囲気が感じられるようになりました。マンラン教会は、信者や観光客を迎えるために飾り付けが行われ、住民たちは、災害から立ち直るための希望の灯をともしています。
こうした中、ホーチミン市でも、通りや住宅地が色とりどりの祝祭ムードに包まれました。公共の娯楽スポットのほか、サイゴン大聖堂やタンディン教会、マックティニョ教会などが、クリスマスの夜の中心となりました。スウェーデンからの観光客、トビアス・ラークソネンさんは、初めてホーチミン市でクリスマスを体験した感想を次のように語りました。
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「ホーチミン市に来たばかりですが、本当に圧倒されました。ベトナムはキリスト教の国ではありませんが、ここでのクリスマスは大きなお祭りのようで、たくさんの人が参加しています。とても印象的です」
近年、ベトナムでは、クリスマスはカトリック信者だけの祝日ではなく、社会全体の共通の祭りとして、人々の精神生活を豊かにする行事となっています。