このイベントは「ベトナム兵士の心」という団体、アメリカのテキサス工科大学のベトナム・センター・アンド・アーカイブス、「フォーエバー20」クラブなどとの協力により開催されました。

かつての抗米救国闘争で、ベトナム北部兵士と南部解放軍の大量の日記、手紙、私物、遺物や記念品がアメリカ軍により押収されました。オリジナルのほとんどは戦争中に破壊されましたがこれらの遺物や記念品の内容の多くは写真に撮られ、VNCA＝ベトナムセンターおよびアーカイブスで保存されています。

これらのコピーは「原本」とみなすこともでき、戦争中に犠牲になった兵士の墓や遺骨を見つけることに役立ちます。「ベトナム兵士の心」という団体は、VNCAと協力して「ベトナム戦争証跡資料」と呼ばれる非営利プロジェクトを実施し、戦闘中に犠牲となったり、行方不明になったりしたベトナム人の兵士に関する情報を捜索している。また、多くの団体や個人と連携して、戦争に生き残った復員軍人や戦没者の遺族を捜索し、遺物や記念品などを返還できるようになります。

この機に、戦争中に犠牲になった兵士の肖像写真がこれらの遺族に手渡されました。戦争に亡くなった兄の写真を受けた一人は次のように語りました。

（テープ） 

「兄が1972年にアメリカ軍が行った空爆で犠牲になりました。兄の写真を受けとったことで、兄が家族のもとへ戻ってきた感じがして、とても感激しています」