29日、ベトナム外務省のレ・ティ・トウ・ハン報道官は、中国がベトナム東部海域（南シナ海）での漁獲を3カ月間禁止すると発表したことに関するジャーナリストの質問に対し次のように答えました。
中国のベトナム東部海域での漁獲禁止令に対するベトナムの立場は、終始一貫したものであり、この数年間に改めて強調されてきました。これに基づき、漁獲禁止が適用される範囲には、ベトナムが領有権を主張するホアンサ群島も含まれています。これは、1982年国連海洋法条約、ベトナムと中国が2000年に締結したバクボ湾、いわゆる、トンキン湾内における海上領海線確定協定の中で盛り込まれたベトナムの主権的権利と管轄権に違反したものです。ベトナムは、中国側に対し、ベトナム東部海域における生物資源の保護措置を講じるに際して、ホアンサ群島へのベトナムの領有権、自国の海域への主権的権利と管轄権を尊重し、状況を複雑化させずに、ベトナム東部海域の平和、安定、秩序の維持に貢献してゆくよう求めます。