ベトナム・ルクセンブルクの包括的パートナシップを強化

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(VOVWORLD) -既にお伝えしましたように、現地時間の9日午前、ルクセンブルクのグザヴィエ・ベッテル首相の招きに応じて、ファム・ミン・チン首相率いるベトナム高級代表団はフィンデルに到着し、ルクセンブルク公式訪問を開始しました。
ベトナム・ルクセンブルクの包括的パートナシップを強化 - ảnh 1会談の様子

歓迎式後、チン首相とベッテル首相は会談に臨みました。会談で、両首相は、グリーンファイナンスに関する戦略的パートナーシップの枠組みを早期に設けることや、ルクセンブルクがグリーンファイナンスに関する国家戦略の実施プロセスにおいてベトナムを支援すること、気候変動への対応を推進することなどで一致しました。

経済協力に関して、両首相は両国の関連機関に対し、EVFTA=ベトナムとEU=欧州連合との自由貿易協定の効果的に展開するとともに、ロジスティクス連携を強化し、両国間の二重課税防止協定を早期に締結するよう訴えました。チン首相はルクセンブルク側に対し、「ベトナムの輸出品がルクセンブルクとEUに進出するために好ましい条件を提示し、ホーチミン市での国際金融センターの建設事業においてベトナムを支援すると同時に、ルクセンブルク企業のベトナムへの投資強化を奨励していくよう」と要請しました。この機に、チン首相は、EU加盟諸国がEVIPA=ベトナムとEUの投資保護協定を早期に批准し、EC=欧州委員会がベトナムの水産物に対するIUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策が不十分として提示した警告(いわゆるイエローカード)を早期に解除することへの希望を表明しました。

一方、ベッテル首相は、「ルクセンブルクもEUがEVIPA を早期に批准することを希望している」と明らかにし、「ルクセンブルクの強みであるグリーンファイナンスをはじめ循環経済や、銀行、証券、金融など様々な分野においてベトナムとの協力を強化していく」と再確認しました。

また、両首相は、国防安全保障や、越境犯罪対策、サイバーセキュリティ、デジタル転換、文化、観光、教育訓練、交通運輸などの分野において協力を拡大することで一致しました。チン首相は、ルクセンブルク側がルクセンブルク在住ベトナム人共同体に便宜を図り、ルクセンブルクに就労するベトナム人労働者の受け入れを促進することも提案しました。

ベトナム東部海域(いわゆる南シナ海)に関し、双方は平和、安定、安全保障、航行の自由、1982年国連海洋法条約に基づく秩序の確保の重要性を再確認しました。同日午後、チン首相は、ルクセンブルクのフェルナンド・エッチェン(Fernand Etgen)国民議会議長と会見しました。会見で、チン首相は「ベトナムは常にEUにおけるルクセンブルクの役割と地位を重要視している」と強調するとともに、「双方が緊密に連携して、両国の立法機関の協力をはじめとする両国の包括的パートナーシップの更なる深化を推進していくよう」希望を表明しました。

 

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